倉吉市の鳥取県立美術館で、生成AI技術を使って和歌を詠むユニークなワークショップが開かれました。
参加者は最先端の技術の力を借りながら、三十一文字に思いをのせていました。
10月25日、倉吉市の鳥取県立美術館で開かれたのは、日本の伝統文化「和歌」のワークショップですが、参加者はみんな、スマートフォンを手にしています。
メディアアーティスト・落合陽一さん:
和歌は言葉が出ないと難しいけど、(AIで)言葉が出れば誰でも作れる。
AIの力を借りながら「和歌」を詠みます。
ワークショップを開いたのは、メディアアーティストの落合陽一さん。
大学教授を務める傍ら、AIなどデジタル技術と芸術を融合させた作品を発表しています。
落合さんの作品展が2027年、県立美術館で開かれるのを前に、プレイベントとしてこのワークショップが企画されました。
国内最古の歌集「万葉集」の編纂に関わった大伴家持が国司として因幡国に赴任するなど、鳥取県は「和歌」とのゆかりが深いことから、古に思いをはせながら歌を詠みますが…参加者が手にしているのはスマートフォン。
現代のことばを入力すると、生成AIが万葉時代の言葉に変換してくれます。
AIは「万葉集」に収められた4516首を学習しているのだそうです。
こうして生まれた歌は筆で因州和紙にしたためられ、伝統文化と最先端技術の融合によるユニークなデジタルアートができました。
参加者:
AIでフレーズが出てくるところから組み立てると普段会話している言葉とあまり変わらない、すごい新しい体験でした。
メディアアーティスト・落合陽一さん:
小学校1年生、2年生と大人が大体同じクオリティの和歌を詠んでいるのをみて面白いと思った。和歌で詰まる原因のほとんどは言葉とか文脈や歴史に合わさった言葉がなかなかでてこない。それをAIを使ってやると普通に和歌が詠める感じを味わってほしかった。
デジタルの力で「言葉」の壁を越えた作品は、2027年4月から開かれる落合さんの作品展で展示されます。
