昭和100年にちなみ、昭和や平成の日常を描いた画家・鈴木ひでさんの作品展が福井市内で開かれています。
布おむつを干している様子に、稲をはさ掛けする様子など、どこか懐かしい昭和の風景が並んでいるのは福井市の橘曙覧記念文学館です。
昭和100年に合わせ生誕100年を迎える画家、鈴木ひでさんの作品を展示しています。群馬県出身の鈴木ひでさんは、昭和元年に生まれ、昭和から令和までを生きました。
ユーモアあふれる画風から漫画「サザエさん」の作者になぞらえ「群馬の長谷川町子」とも呼ばれています。
会場には、昭和から平成の暮らしを描いた水彩画約200点が並びます。
戦時中の女学校時代を描いた作品では当時の日常を垣間見ることができます。
内田好美学芸員は「恋文が落ちていて、女学生が集まって大騒ぎしている様子。暗い戦争時代に(女学生らしい)当時のありのままの感情が描かれた原画」と話します。
また約20年にわたって毎日描き続けたという絵手紙からは、時代の変遷をうかがい知ることができます。
「こちらは昭和22年に初めてデコレーションケーキを見たことが描かれている。お父さんが三方に乗せて鏡餅の隣に並べて飾っていた。 その時の暮らしをストレートに描いていて、ユーモアがあり風刺もあるような作品になっている」(内田学芸員)
7000枚にも及ぶ絵手紙の中から500枚をピックアップし、会期中4回にわたって展示替えをしながら紹介します。
「昭和100年、いろんな出来事があったが、その時、庶民がどう思っていたのか。 それを作品から見つめなおしてもらいたい」(内田学芸員)
「あの日の風景鈴木ひで展」は福井市の橘曙覧記念文学館で12月6日まで開かれています。
