世界中のウェブサイトで広く使われているプログラミング言語「PHP」に脆弱性が見つかったことを受け、福井県内でも企業や自治体が一部サービスを停止するなど影響が出ています。
こうした中、県内で企業のIT支援やセキュリティ対策を行う専門家に現状の受け止めや対策を聞きました。
PHP問題を受け、行政や民間企業などがウェブサイトやアプリの運用などを停止する事態は23日も続いています。
システムの改修は専用の知識が必要で、県内でもソフトウェア関連会社などが対応に追われています。多くのソフトウェア関連会社が「24時間体制でチームを組んで修正作業にあたっている」「顧客のシステム復旧を最優先するため取材に応じられない」と不眠不休で対応しています。
多忙を極める中、取材に応じてくれたのは福井市の「ict4e」です。
代表の原さんは「保守やメンテナンスをしている企業の2割ぐらいに影響があった」と話します。
この会社では県内企業のIT部門の支援やセキュリティ対策を担っていて、22日までに2つの顧客の約10のウェブサイトの改修作業を行いました。
原さんが今回の騒動を「道具箱」と「家」に例えて説明してくれました。
「ウェブサイトを作るための道具箱を入れ替えたようなイメージ。金づちとかノコギリとか、いろんなものが入っている道具箱一式を“新しいもの替えてください”と言われている。 では、例えばそれでつくった家とかが同じように動くかはPHPは保証してくれない。道具箱を入れ替えたら必ず、自分たちの仕組みが同じようにうごくかテストをすることになる」
現在利用が停止されているサービスは、そのテストに時間を取られているというわけです。
では企業がウェブサイトの対策をしないとどうなるのでしょうか?
「サーバーに脆弱性残っていると分かると、そこを入り口として攻撃され、個人情報を持って出て行く。 もしくは中にウイルスを置いて、サイトに来た人にそれをバラ撒いていくというような形で、最終的にユーザーへの影響にもつながってくる」(原さん)
原さんは個人情報流出などの被害につながるかどうかの瀬戸際だとして、わたしたちに向けては冷静な姿勢を呼び掛けます。
「どうしても(サイトを)停止しないと修正ができないので、その停止に理解してもらい、待ってもらいたい」
原さんによりますと、今回のPHP問題を受けてのシステム改修は数日のうちに完了するだろうということです。
