新潟県南魚沼市の道の駅の整備事業に関する契約をめぐり、便宜を図った見返りに業務委託先の業者から飲食店で複数回にわたり接待を受けた収賄の疑いなどで南魚沼市の職員の男ら3人が逮捕された。3人の間で一体何があったのか、取材した。
■贈収賄の疑いで南魚沼市職員の男ら3人逮捕 “道の駅”事業めぐり…
多くの利用客の姿が見られる南魚沼市の国道17号に面する『道の駅南魚沼』。
さらなる利用者増加に向け、市の肝いり事業の一つとして2029年度のリニューアルオープンを目指し、整備が進められている。
この道の駅が贈収賄事件の舞台となった。
収賄の疑いで逮捕・送検されたのは、南魚沼市産業振興部主事・山口智弘容疑者(32)。
贈賄の疑いで逮捕・送検されたのは、南魚沼市のコンサルティング会社テレコムベイシスの社員・石川卓容疑者(51)と一木幸之佑容疑者(35)だ。
■6回にわたり飲食接待 計12万7000円あまり
警察によると、道の駅再整備事業の担当者として業務にあたっていた山口容疑者は、事業に関する契約をめぐり、便宜を図った見返りとして25年5月から26年4月にかけ、6回にわたり石川容疑者と一木容疑者から飲食店で合わせて12万7000円あまりの接待を受けた疑いが持たれている。
市によると、市は2023年からこれまでテレコムベイシスと5つの業務委託契約を結び、市場調査や施設の運営支援などを受けている。
山口容疑者も同じ23年から現在の業務に関わり、3人は定期的に会議などで顔を合わせていたという。
■山口容疑者を知る職員「仕事のできる人」
職員の逮捕を受け林茂男市長は「事実だとすると大変遺憾。こういう事業が続いている時には、これまで以上にそういう業者さんとの接点があるわけなので、注意をするようにということは度重ねて言ってきたつもり。将来発展の大きな核となる事業だと思っているので、これについてはそういう影響がでないようにやっていきたい」と話した。
山口容疑者を知る職員はその仕事ぶりについて「結構機転が利く人ではある」「普通によく仕事のできる人」などと評価する声も聞かれた。
■業務委託業者は会社ぐるみの関与否定
一方、テレコムベイシスは委託を受けた業務について「容疑者2人に任せていた」として会社ぐるみの関与を否定。
新保賢社長は「初めての事業でもあったから、専門性のあることなので2人に依存をしていたことには間違いない。組織的に何かあったということは一切ない。関与していない。領収書を見ても、もちろんこれは割り勘をしたものなんだなという認識だった」と口にした。
市職員の不祥事に市民からは「公務員としては絶対やってはいけない」「ちょっとイメージが悪くなると思う」「しっかりしてくださいということだけ」など厳しい言葉が並んだ。
警察は3人の認否を明らかにしておらず、業務委託契約に至ったいきさつなど事件の詳しい経緯を調べている。
