食料品の消費税減税に関する法案が20日に審議入りするのを前に、高市総理は国会でその意義を改めて強調しました。
一方、野党の追及が続いている簗前農水大臣は辞任後、地元の県議にある言葉を伝えていたことが分かりました。
19日の国会。
委員会室に姿を見せた高市総理は、満面の笑みを浮かべていました。
片山財務大臣:
横浜勝ちましたね。
高市総理:
ねー、良かったね。ありがとうね。
片山財務大臣が言う「横浜」とは、18日に行われた横浜市長選挙のことです。
自民党や日本維新の会などの推薦や支持を得た候補が当選し、笑顔の高市総理。
20日に審議入りする食料品の消費税減税法案について、その意義を改めて強調しました。
高市総理:
消費税の税率引き下げ分は、基本的には価格に反映されると考えている。食料品を中心とする近年の物価上昇は、低価格品への切り替えなど節約余地の小さい低所得者家庭にとって、より大きな負担となっているので支援は重要。
一方、野党側は2年間で約10兆円となる消費税減税の財源について高市総理に迫りました。
国民民主党・浜野喜史議員:
消費税減税の財源確保について、特例公債の発行はしないとされている。必要に応じて国債を発行することはまっとうな対応と考えるが、見解を伺う。
高市総理:
予算編成改革という大きな枠組みの中で税収動向も見極めつつ、歳出・歳入、両面の見直しを進めるということと合わせて、通年の国債発行額を昨年度同様、適切にコントロールする。国債の発行を否定するものではない。
高市総理はこれまで財源について、「特例公債に頼らず確保する」と説明。
しかし19日は、歳出削減などで財源を確保する考えは示す一方で、国債の発行について否定しませんでした。
木原官房長官は高市総理の発言について、「あくまでも予算編成全体について答弁されたもの」とフォローしています。
さらに野党側は、高市内閣で初めて、相次ぐ不祥事で辞任した簗前農水大臣を巡っても追及。
説明責任を果たすよう要求しました。
公明党・平木大作議員:
今後、簗議員にどのような形で説明責任を果たすよう促すのか。
高市総理:
大臣を辞任したことで政治家としての説明責任がなくなるものではない。簗議員にはいち国会議員として自ら説明責任の果たし方を判断され、丁寧に責任を果たしてもらいたい。
「予算カット発言」や選挙中の「無料シャトルバス送迎」などが問題となり、事実上更迭された簗前大臣。
簗前農水大臣(10月14日):
(Q. 地元への説明の予定は?)今後、関係者の皆さまに大変な迷惑をおかけしたので、おわびを申し上げる。
辞任直後の発言では、地元への謝罪についても触れましたが、この日を境に公の場に姿を見せていません。
FNNは、辞任直後の簗前大臣から連絡を受けたという栃木県の議員に話を聞くことができました。
阿部寿一栃木県議:
辞任した次の日の朝、(簗氏から)電話をくれて、「大変このたびは申し訳なかった、ご迷惑をかけた」と。「早い段階で真相を話して、謝った方がよかったね」と言った。「本当にすみませんでした」ということで。
支援者の前には顔を出さない一方、電話で、この議員には謝罪の言葉を述べたといいます。
阿部寿一栃木県議:
「色々と一生懸命応援してくれているのに、裏切る形になってしまって申し訳なかった」と。落ち込んだような感じの言い方。電話に高揚感はないし。思い詰めたような小さい声だった。
簗前大臣は「時間をかけて信頼回復をしていく」と、再起を図る考えも話していたということです。
阿部寿一栃木県議:
今回の件について、地域の中で説明責任を果たして、謝るなら謝る。信頼回復に向けて頑張ってもらいたい。
支援者たちは、簗前大臣が自らの言葉で説明することを求めています。
