すき焼きに欠かせない定番食材といえば卵と牛肉ですが、その価格が今、高騰しています。
家計への影響が広がる中、年に一度のお得なイベントには長蛇の列ができていました。
ほどよいサシの入った黒毛和牛のすき焼き。
新鮮な野菜と秘伝の割り下で煮込めば、鍋から立ちのぼる甘い香りが食欲をそそります。
19日のランチタイムに多くの女性客が訪れていたのは、すき焼きやしゃぶしゃぶなどの1人鍋が味わえる店。
ところが、すき焼きは今、牛肉と卵の高騰というダブルパンチに見舞われていました。
厨 七代目松五郎・藤井都士規シェフ:
けっこう厳しい感じですね。どんどん僕らの利益が圧迫されている状況。
取材班が向かったのは、埼玉・川口市内のスーパー。
19日の卵の店頭価格はというと…。
新鮮市場 東本郷店・飯田智成店長:
卵はずっと高いままですね。一応タイムサービスで安くしてるんですけど、これもギリギリ10円とか下げて。
タイムサービスの卵は1パック税抜きで288円。
これまで“物価の優等生”といわれてきた卵ですが、この1年ほどは高止まりが続き、9月の平均価格は再び過去最高値の309円をつけました。
買い物客からは「お弁当のある日なんかは必ず卵焼きを作りますから、値上がりされちゃうと、ちょっと困っちゃいますね」「(Q. 最近肉の値段はどう?)高くなってます、お魚もお肉もね。考えながら買いますよ、時間かけて」などの声が聞かれました。
もう1つの主役である国産牛の小売価格も上昇傾向が続いていて、卵と牛肉はいずれも年末に向けてさらに値上がり傾向が強まると店長は話します。
新鮮市場 東本郷店・飯田智成店長:
需要が高まる時に値段が上がってしまうってことですね。年末にかけて10月、11月、12月ですね。牛肉は仕入れ値が上がっていくってことは、もう(価格を)上げざるを得ない。
牛肉の値が上がる年末を前に、18日、東京・品川駅近くでは、年に一度の“肉イベント”に大行列ができました。
食欲の秋恒例の「東京食肉市場まつり」です。
会場では、ボリュームたっぷりのステーキ重が格安で提供されたほか、熊本県産黒毛和牛のしゃぶしゃぶや、豚しゃぶなどが無料で振る舞われました。
さらに大にぎわいとなっていたのが、肉の販売コーナーです。
訪れた人は「これはアメリカ産のステーキ(用の牛肉)。これで3000円。外に食べに行くことを思ったら、もう全然安いですよね」と話しました。
会場では、少しでもお得感のある肉を探して、袋いっぱいにまとめ買いをする人たちの姿が見られました。
訪れた人からは「和牛の切り落としと、カルビとホルモンとか。デカ!お宝を見つけた感じがして、『やった!』みたいな」「やっぱ物価高なので、スーパーでちょっとずつ買うよりは、たくさん買った方がお得です」などの声が聞かれました。
一方で、肉と卵の高騰ダブルパンチを受けていた1人サイズ鍋の専門店は奮闘中です。
店の看板である黒毛和牛を使ったすき焼きに欠かせない卵にはブランド卵を使用。
1カ月に1500個ほどの卵を仕入れるということで、値上がりの影響はとても大きいといいます。
厨 七代目松五郎・藤井都士規シェフ:
前だったら1パック500円で入ってたものが、今は600円から650円くらいに値上がり。今後本当にこれがずっと続くようであれば、多少の値上げも覚悟しなきゃいけないのかと思ってます。
