国産初の心臓用カテーテルを開発した愛知県の医療機器メーカー「東海メディカルプロダクツ」が、新たな経営体制に移行します。
東海メディカルプロダクツは16日に会見を開き、創業者の筒井宣政氏(85)が代表取締役会長兼社長を退任し、9月7日付で石原貴之氏(48)が社長に就任したと発表しました。
同社は春日井市に本社を置き、1981年の創業以来、循環器向けのカテーテルなどの開発を進め、現在はがん治療や透析など幅広い分野の医療機器を手掛けています。
石原新社長はこれまで証券会社などに勤め、企業のM&Aや資金調達を手掛けてきたといい、新たな体制では創業時から掲げる「一人でも多くの生命を救いたい」という理念を引き継ぎつつ、事業の拡大を目指すとしています。
具体的には投資ファンド・サンライズキャピタルと提携し、経営基盤の強化や人への投資に取り組むほか、来年度には春日井市で大規模な工場の稼働が始まる予定だということです。
また筒井氏は名誉会長に就き、医療分野での福祉活動に取り組む考えを示しています。
筒井氏は元々、ビニール製品のメーカーを経営していましたが、次女の心臓に重い病があったことをきっかけに心臓用カテーテルの開発に挑み、国産で初めて実用化にこぎつけた経緯は映画化されるなど広く知られています。
