鳥取・境港市に9月、ヤギと触れ合える体験施設がオープンしました。
施設を作ったのは、和歌山県からIターンした26歳の女性。
動物がもたらす癒しの効果を信じながら、地域の人の心を温める穏やかな場所を提供します。
中村友香記者:
こんにちは。
こころをつなぐヤギパーク・飯迫姫菜さん:
こんにちは。きょうはよろしくお願いいたします。
境港市の住宅街。
ここに9月にオープンしたのは、「こころをつなぐヤギパーク」。
こころをつなぐヤギパーク・飯迫姫菜さん:
ヤギと触れ合ってもらったり、エサやりをしてもらったりすることができます。この子は4か月のふくちゃん、女の子です。こっちのちょっと大きめの子が生後5か月のるるちゃんです。
広さは520平方メートル、テニスコート約2面分。
2頭の子ヤギがいるだけの小さな牧場です。
施設を作ったのは、飯迫姫菜さん(26)。
2026年7月、飯迫さんは和歌山県から祖母が住む境港市にIターンしました。
こころをつなぐヤギパーク・飯迫姫菜さん:
この色を手で塗ったんですけど…。
この夏、祖母の家の使われていない倉庫を自分で補修して色を塗り、さらには手書きの看板も設置。
来る人がくつろげるカフェスペースも。
草でおおわれていた畑もヤギが安心して暮らせる場所になりました。
約3か月かけて手作り感あふれるヤギ牧場が完成しました。
ここではエサやり体験ができるほかにも…。
こころをつなぐヤギパーク・飯迫姫菜さん:
るるちゃん、散歩行きましょう。じゃあ、このまま(リードを)持っていただいて。結構引っ張られるので(輪に)腕を通していただいて。好きなところに引っ張られるので、それを楽しんでください。
リードをつけてヤギとお散歩。
自由気ままなヤギ、どこを歩くかはヤギの気分次第です。
こころをつなぐヤギパーク・飯迫姫菜さん:
手も器用なので上手に使って。
敷地内に生えた草や木をどんどん食べます。
こころをつなぐヤギパーク・飯迫姫菜さん:
小学校5年生くらいから動物園の飼育員さんになりたいという思いがあって。
愛知県生まれの飯迫さんは幼いころから飼育員に憧れ、高校卒業後は和歌山県の動物専門学校に進みました。
そして、「アドベンチャーワールド」に4年間勤務し、カバやポニー、サルなどさまざまな動物たちの飼育を担当しました。
しかし、動物園へ就職するより前にヤギのかわいさに魅入られた飯迫さんは、ヤギと触れ合える体験施設を作りたいと決意。
こころをつなぐヤギパーク・飯迫姫菜さん:
いずれヤギを飼いたいので勉強させてほしいです。
飼い方を基礎から学ぼうと、動物園を退職。
ヤギ牧場で1年半の修行をして、境港にやってきました。
こころをつなぐヤギパーク・飯迫姫菜さん:
「2頭でそんなんできるの?」っていう声も結構多かったりする。でもやってみたいし、実際やらないと分からないので。
「生業として成り立つのか?」
心配する周囲の声をよそに、飯迫さんは動物たちがもたらす“癒しの効果”を信じ、たった一人でこの施設をオープン、運営しています。
この日、ヤギパークに来ていたのは小学生の女の子。
「前を通るたび気になっていた」と、1人で遊びに来たそうです。
自由気ままに動きまわるヤギたちに「連れられて」お散歩体験です。
庭に生えていた「ビワ」の葉をちぎって、エサをやりました。
こころをつなぐヤギパーク・飯迫姫菜さん:
すごいヤギたちが幸せそうな顔してる。
小学生の女の子:
あしたご飯いらないんじゃない?あげるからそんな暴れないでよ。
はじめは緊張していた女の子も次第に表情がほぐれ、楽しそうにヤギと触れ合っていました。
小学生の女の子:
赤ちゃんでも力が強くてびっくりするけどかわいい。ヤギに触ったら心があったまる。
飯迫さんの当面の目標は、繁殖でヤギの数を増やすこと。
将来は、チーズなどヤギのミルクを使った加工品作りにも挑戦したいと意気込んでいます。
こころをつなぐヤギパーク・飯迫姫菜さん:
癒しっていうのは自然からももらえるものだと思うんですけど、動物を通して癒しを提供できたら私も嬉しいですし、明日から頑張ろうと思えたら嬉しいです。
まだまだ成長中の飯迫さんのヤギパーク。
動物の力を借りながら来る人のこころを癒やし、ほっとできる場を目指します。
