秋の味覚の王様「マツタケ」。近年は猛暑などの影響で不作が続いていましたが、ことしは長野や岩手などの産地で記録的な豊作となっています。
一体なぜなのか?そして、関西のマツタケはどうなのか?
関西有数の産地を取材すると“プロ”も驚く状況になっていました。
■焼きマツタケ初体験の記者も“驚き”
まず取材班が訪れたのは、京都府綾部市の料亭。
【料亭ゆう月 日下部大介料理長】「国産の長野県産のマツタケです」
この時期人気なのは旬の「マツタケ」を使った料理。
マツタケの香りがぎゅっと詰まった土瓶蒸しに、マツタケをまるまる1本使った贅沢な炭火焼きまで。
焼きマツタケをいただくと…
【記者】「口の中に入れた瞬間にマツタケの香りがぶわーっと広がって、食べる前から香りがすごかったんですけど、口に入れてからの方が香り凄いです」
■岩手県産のマツタケの入荷量が去年の1000倍以上に
マツタケは近年、猛暑などの影響で不作が続き価格も高騰していましたが、ことしは少し様子が違っています。
6日、岩手県では高校生がマツタケ狩りを体験。例年の3倍ほど収穫できたということです。
一方、長野県でも地元の小学生が山に入ってマツタケ狩り!こちらは1時間半でなんと23本も収穫できたということです。
【参加した児童】「スポって取れたから気持ち良かったです」
【参加した児童】「いい匂いだなと思います」
このように、ことしは岩手や長野のマツタケが豊作に。
先月、大阪中央卸売市場では岩手県産のマツタケの入荷量が去年の1000倍以上に増加。価格はおよそ8割も安くなっているのです。
■不作だった去年・おととしと比べて、ことしは育ちがかなり早いマツタケ
関西のマツタケはまさにこれから旬を迎えるということで取材班が向かったのは、マツタケの産地である兵庫県・丹波篠山市。
山の所有者の許可を得て、マツタケを収穫しているこの道35年の山本さん(仮名)に案内してもらいました。
(Qマツタケを見つけるコツは?)
【山本さん(仮名)】「ひたすら歩くこと、ひたすら歩け」
急な山道を登り始めて40分。
(Qあれがマツタケ?)
【山本さん(仮名)】「これが丹波篠山のマツタケです。ここにも、もう1本生えよるんちゃう。よう生えとんな、どうしたんや急に。ここにも4つある」
既に立派なマツタケがあちこちに。
不作だった去年・おととしと比べて、ことしは育ちがかなり早いといいます。
【山本さん(仮名)】「大きさは様々。ごっついものからこんくらいの(小さい)ものまで。立派なやつは茎がセントバーナード(の脚)みたいに(太い)」
■“セントバーナードの脚級”のマツタケをついに発見
山本さんでもたまにしか見かけないというかなりレアな“セントバーナードの脚級”のマツタケとは?
取材班はその姿を一目見ようと探し続けますが、なかなか出会うことができません。
歩き始めておよそ2時間…
【山本さん(仮名)】「セントバーナードが!」
山本さんが“セントバーナードの脚級”の大きくて太いマツタケを発見!
【山本さん(仮名)】「セントバーナードの足みたいな(マツタケ)。これがマツタケいうもんや!これが日本一の香りや」
その後も次々とマツタケが見つかり、この日は大きく育っていた11本を収穫。価格は全部で13~15万円ほどになるといいます。
(Qことしのマツタケへの期待は?)
【山本さん(仮名)】「いい環境でしょう。この環境が続けば…これからは乞うご期待で」
■なぜマツタケが豊作に?
ことしはなぜこれほどにもマツタケが“豊作”となっているのか。
専門家は、先月の長雨がマツタケの生育環境にプラスに影響したと話します。
【近畿大学・白坂憲章教授】「マツタケが出る気温が諸説があるが、18~20度くらい。結構雨が降ったので気温が例年ほど上がっていない。地面の温度が下がるのが早まった。ことしはキノコが出やすい年なのかなと」
例年はなかなか手の届かない高級品「マツタケ」。
ことしは少しお手頃な価格で秋の味覚を楽しめるかもしれません。
(関西テレビ「newsランナー」 2026年10月8日放送)
