優勝賞金100万ドルという世界最大級のビジネスコンテストの九州予選が、3年連続熊本で開かれました。
過去2回は熊本の企業が優勝。
そしてなんと今年も八代に本社を置く企業が優勝に輝き、来月、世界大会に出場します。
【発表の様子】
「落とし物が必ず見つかる世界を実現します」
ことしも熊本市で開かれた、起業家たちが自社のビジネスやアイデアを競う『スタートアップワールドカップ九州予選』。
アメリカのシリコンバレーを拠点に投資活動を展開する『ペガサス・テック・ベンチャーズ』が開く大会で、3年連続、ここ熊本で行われました。
8月に予定されていましたが、7月の地震を受け延期。
2カ月遅れでの開催となりました。
ことしは、初めて中高生が発表する機会も。
熊本からは小学6年生まで韓国で育ったというバイリンガル、千原台高校の藏原 一恩さんが出場しました。
【千原台高校 藏原 一恩さん】
「おいしいご飯を食べたときの〈これやばい〉をAIが翻訳すると〈これは危険だ〉になることがある。これでは面白さが全滅ですよね」
日本語の動画を韓国語に翻訳する際に、コンテンツの面白さを損なわない字幕制作サービスを発表しました。
【千原台高校 藏原 一恩さん】
「言葉の壁を超えて日本のクリエイターを世界へ。私はAIと人の感性でその挑戦を支えます」
メインのコンテストには、去年の2.5倍に近い約250社が応募。
その中から書類審査を通過した9社が3分30秒という限られた時間で、 ビジネスプランや思いを伝えました。
【『Piezo Sonic』多田 興平さん】
「フィジカルAIを現実世界で実現するための、モーションテクノロジーを提供していきます」
熊本からは八代市に本社を置く『Piezo Sonic』。
今回の地震で、事務所が一時使えなくなるなど被災しました。
創業者の多田興平さんは、コイルや磁石を使わない特殊なモーターを開発し、従来のモーターの約1000倍レベルに当たる精度の高い動きを実現したことなどをアピールしました。
【『Piezo Sonic』多田 興平さん】
「新しい世界で従来のモーターでは実現できない機械やロボットが柔軟に判断しながら自在に動く、そういう世界をつくっていきたいと思う」
そしていよいよ優勝企業の発表です。
【優勝発表シーン】
多田さんがプレゼンした『Piezo Sonic』が、優勝に輝きました。
【『Piezo Sonic』多田 興平さん】
「被災して、ここに来られるかどうか、支援をもらってようやく立てた。賞ももらって立ててうれしい」
大会会長のアニス・ウッザマンさんも期待を寄せます。
【ペガサス・テック・ベンチャーズ アニス・ウッザマンCEO】
「このテクノロジーがシリコンバレーで発表されたら、かなりアピールできると思う。日本の精密機械がアピールできるきっかけになるかなと」
【『Piezo Sonic』多田 興平さん】
「私たちの技術・製品は世界で他に類がない。熊本・八代から出ていく技術という意味では世界でも通用する製品と思っている。知っている人が根本的に増えるとうれしい」
世界大会の優勝賞金は100万ドルという世界最大級のビジネスコンテスト、『スタートアップワールドカップ』。
八代から世界へ、『Piezo Sonic』は来月、アメリカ・サンフランシスコを舞台に世界130以上の国と地域の予選を勝ち抜いてきた企業と、しのぎを削ります。
