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「人生で最も胸が高鳴る日」ノーベル化学賞に硤合憲三さん(76) 「不斉自己触媒反応」を発見 各地から祝福の声

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2026年のノーベル化学賞に、東京理科大名誉教授の硤合憲三さんら2人が選ばれました。
日本人のノーベル化学賞の受賞が決まったのは2年連続です。

2026年のノーベル化学賞に選ばれた東京理科大学名誉教授の硤合憲三さん。

東京理科大学・硤合憲三名誉教授:
(Q.いまのお気持ちはいかがですか?)このようなうれしい知らせを受けて、大変興奮しています。人生で最も高鳴る日のひとつです。

そして、7日午後9時過ぎに報道陣の取材に応じました。

東京理科大学・硤合憲三名誉教授:
皆さん、きょうはありがとうございます。フランスのアンリ・カガン先生と一緒にノーベル化学賞をいただくことになり、大変喜んでいます。

その後、午後10時から東京理科大学で記者会見を行い、「東京理科大学の職員・事務の方・学生の方の力なくしては見つけることができなかった。非常に感謝している」と、感謝の言葉を述べました。

硤合さんは、1950年、広島県生まれの76歳。
東京大学で博士号を取得した後、東京理科大学の教授などを経て、現在は名誉教授です。

授賞理由は「不斉有機合成における非線形効果と自己触媒作用の発見」で、医薬品、香料、新素材などの製造に用いる反応で活用されている、革新的な発見ということです。

アミノ酸などは、左手・右手のように鏡合わせの関係にある2つの形が存在します。
しかし、自然界では2つの構造のうち片方のみで形成されていて、その理由は長年不明でした。

硤合さんたちは、片方の分子が自己増殖する反応を発見し、人工的に再現できる方法を解明しました。

東京理科大学・硤合憲三名誉教授:
不斉自己触媒反応は、自分で自分を作る触媒を見つける。山があるわけではない、あるかないかもわからない。暗いところを頭にヘッドライトを付けてずっとたどっている研究。研究が認められてた、興味を持たれる方がもともといる。それほど興味がなかった方にも気を向けていただけるのでうれしい。日本は有機合成が盛んな国である。これからますます研究結果を出すきっかけになればと。

記者から「(受賞決定は)想定外ですか?」と聞かれると、硤合さんは「自分で言ったらおこがましいが、受賞できても文句は言われない」と述べました。

日本人のノーベル化学賞の受賞が決まったのは2年連続で、2025年に受賞した京都大学の北川進特別教授に続き10人目です。

高市総理も電話でお祝いの言葉を伝えました。

高市早苗首相:
ノーベル化学賞のご受賞決定、誠におめでとうございます。この成果が生命の起源という、人類共通の謎の解明にもつながる画期的なものと伺っている。日本人としてとても誇り。

硤合名誉教授:
総理も日本と世界のために毎日働かれている。お体に気をつけて。

高市早苗首相:
政府も、科研費ですとか国立大学運営費交付金しっかり拡充して、科学技術研究の基盤強化をすすめる。

硤合名誉教授:
政府からもずいぶんご支援いただきましたので、できる限りのことはさせていただきます。

東京理科大学の学生からは「同じ大学のところからノーベル賞が出て、こちらも誇りに思うというかうれしい。理科大生が続いて頑張れれば」「自分もこれから研究室でもっと頑張りたい。世界に役立つことができたらいいなと」といった声が聞かれました。

硤合さんの授業を受けたことがあるという東京理科大学の田所誠教授は「色々な意味で面白い。しゃべる姿も面白い。ジェスチャーが面白くて印象に残っているのが覚えている。学生時代、硤合研究室の研究は重箱の隅をつついているような研究でつまらないと思っていたが、ずっと何十年もやって今の反応に結びつけたのは、すごい先生。先生、もしよろしかったらサインください」と話しました。

硤合さんの母校である広島大学付属中学校・高等学校の五井千穂副校長は「ノーベル賞ほどの方が出るとは、本校にとって素晴らしい歴史の1ページになる。生徒にとって一層励みになる明るいニュース。世界からの大きなプレゼントをいただいた」と話しました。

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