最盛期を迎えたブドウの盗難被害だ。長野県中野市の畑で、シャインマスカット70房が盗まれているのが見つかった。生産者から怒りの声が上がっている。
■収穫直前のブドウ70房が「ない」
(記者リポート)
「盗難被害のあった畑では、収穫を前にしたシャインマスカットが畑になっていますが、一部だけ刈り取られてしまっています」
JA中野市ぶどう部会・藤澤隆雄 部会長:
「ここ切ってますね。これもきっちり切ってますね。切り口ありますんで。ここから先に(ブドウの)房がついていないんですが、それぞれの枝に一房、一房ついていたんですけど、それが全てなくなっている」
盗難被害があったのは、中野市赤岩のブドウ畑。
畑の一角だけ、シャインマスカットがなくなっている。
その数、約70房。
■卑劣な犯行に「憤り…廃業も」
被害の状況を話すのは、JA中野市ぶどう部会長の藤澤隆雄さん。
10月4日朝、被害に気付いた農家から直接連絡を受けた。
JA中野市ぶどう部会・藤澤隆雄 部会長:
「(被害を)見つけた時は、ショックだったと思います。どうしよう、というような雰囲気。私もブドウ農家なので、同じこと起こったら、怒りの矛先どこに向ければいいのかとなっていた」
農家は警察に被害届を出したという。
一帯は、今が収穫の最盛期。
時間をかけて育ててきた農作物を盗む卑劣な犯行に怒りを隠せない。
JA中野市ぶどう部会・藤澤隆雄 部会長:
「憤りしかないです。われわれの生活は、これで成り立っていますので、本当に(犯人を)捕まえたい。捕まえて、その分払ってほしい。果樹農家というのは、収入発生するのはこの時期だけなので、本当にこれ(盗難)が起こると、廃業しなきゃいけないような、切ない事態になっちゃう」
■毎年、被害…地域と農家で防犯対策
JA中野市によると、管内の果樹の盗難被害は2026年は今回が初めてで、2024年は5件、2025年は3件確認されているという。
被害をおさえるため、対策も重要だ。
藤澤さんのブドウ畑では、人にセンサーが反応して警報が鳴る装置や防犯カメラを設置している。
JA中野市ぶどう部会・藤澤隆雄 部会長:
「地域全体で対策していくことも重要なんですけど、各農家の園主の方もそれぞれの畑で対策することによって一番の防犯対策になる。被害は完全にゼロにしたい」
JAは、夜間のパトロールを行うなど警戒を続けるとともに、各農家に防犯対策の実施を呼びかけている。

