「『これはまずいんじゃないの』という金を(コンサル会社に)持って行ったこともあります、現金を。これはもう“犯罪”だなと」と、自らの行いを“犯罪”と話す男性。
男性が過去に手を染めていたのは、談合でした。
先週、マンションの大規模修繕工事を巡り、談合を繰り返していたとして42社が独占禁止法違反に認定されました。
その手口は、マンションの管理組合から修繕工事を委託された設計コンサルタント会社が、あらかじめ施工業者と話し合い、入札をせずに受注する業者を決定。
その際、受注した施工業者から見返りとして5%ほどのバックマージンを受け取っていたといいます。
FNNは、不正の実態を知る施工業者の男性を取材。
過去に行っていた談合について「当たり前のことだった」と口にしました。
過去に談合をしていた施工業者:
30年ぐらい(施工業)やっているが、ずっと昔から(談合は)あったんでね。もう当たり前のこと、当たり前のようになっていましたね。とりあえず管理組合と話をしに行くだけなんで…。“ボロい”ですよね。(Q. 工事費を本来の価格より高くしている?)当然です。適正価格が1億円としたら、(請求は)1億4500万円とかになりますね。(Q. そこに罪悪感はない?)罪悪感というか、それが普通なんです。常識というか、「それでないと仕事はもらえないよ」と。
会社を辞めない限りは抜け出せないと悟った男性は、現在、談合をしない会社で仕事をしているということです。
さらに、悪質な設計コンサルタント会社に勤めていたという別の男性は、談合が起こる理由について、業界の内情を明かします。
元設計コンサルタント:
住民がコンサルを頼らないで自立してできるかと言ったら、本当にどこに頼んでいいのか、
全く手も足も出ないのが現実。お任せしたら大体“カモられる”。素人とはいえ、ちょっとは勉強しなきゃ、思うがままに誘導されるに決まっている。
男性が当時、勤務していた会社の資料には「KB」との記載が。
業者ごとのキックバックの割合や、ノルマまで記されていました。
元設計コンサルタント:
キックバックで稼いでこいと言われて、業界の中はキックバックが当たり前だった。もうかるというか…、それでもうけるのがたまらなく楽しいと思っている人が一定数いる。会社に“裏金”を持ち込んだら褒められるという。
次々と明らかになる、当たり前としてはびこる業界の闇。
マンション修繕を手がける会社の社長は、今回の問題を氷山の一角だと話し、業界全体への影響を危惧しています。
ツヅラノフロンティア・黒葛野勇斗社長:
日本は地震もあって災害大国なので、修繕に関してはトップクラスなんですよ。「談合」することによって、技術の向上をしなくてよくなる。それが僕は一番怖い。まっとうな競争社会に戻っていただきたい。
