簗農林水産大臣の「道路予算を大幅にカットした」との発言をめぐり、国会で野党が高市総理大臣を追及した。一方、簗大臣を選挙で支持しなかった首長のいる自治体で、実際に道路予算が大幅に減額されていたことが明らかになった。現地では、道路の拡張工事が延期、中断されている。
実際に道路予算カット 「圧力はなかった」
簗農水大臣の“予算カット発言”の波紋が広がっている。
野党などから批判の声が強まる中、7日も釈明に追われた。

簗和生農水大臣:
いわゆる、減額を求めるとか、そういったことは一切やったことがございませんので、働きかけは一切してございません。働きかけはしてございません。

簗大臣を巡っては、地元・栃木の自民党支部の会合で、衆院選で自分を支持しなかった首長のいる自治体への道路予算を「大幅にカットした」と発言した。

その自治体の2026年度の道路予算を見ると、実際に大幅カットされていたことが明らかになった。

国交省は6日、予算編成のさなかに簗大臣から問い合わせがあったことは認めた上で、「働きかけや圧力はなかったと思う」と説明した。

予算をカットした理由を総合的に勘案した結果とした。
焦点は“問い合わせ”の内容
しかし、7日に焦点となったのは、簗大臣が問い合わせた内容だ。

簗和生農水大臣:
地元の人たちからそういった関心のお問い合わせがあったので、そのタイミングで、連絡をしたと。
記者:
これ地元から具体的にどういった問い合わせがあったんでしょうか。
簗和生農水大臣:
私自身、その部分も細かく記録等も残っていないので、分からないんですが。

記者:
どういう要望がきたからお伝えしたんですか。
簗和生農水大臣:
あの明確にですね、記録等は残ってございません。そういった関心がありましたので、私の方で国土交通省にその予算の配分の結果についてですね、問い合わせをしたと。これが事実であります。

簗大臣は“地元の声”と説明する一方、具体的な内容には言及せず「記録がないのでわからない」を繰り返した。
渦中の簗大臣も出席した午後の衆院本会議では、野党が高市総理を質した。

公明党・岡本三成代表:
予算は政治家のお金ではありません。国民からお預かりした税金です。予算配分に政治的な支持・不支持を持ち込まない原則を政府内に徹底することを明言していただきたい。
高市総理がこの問題について初めて言及した。

高市総理:
予算の配分にあたって、政治的な支持・不支持を持ち込まないのは当然のことであります。改めて適切な予算の配分を徹底させてまいります。
予算カットの影響で工事ストップ
今回の予算カットは適切だったのか。

2026年度、60%以上の道路予算がカットされた栃木県那須烏山市を取材した。

高沢一輝記者報告:
那須烏山市の道路です。こちら側は幅が広くなっていますが、少し進むと道路の幅が3メートルほど狭くなってしまっています。

高沢一輝記者報告:
こちらは整備をするはずでしたが、予算が減額され、工事も延期している状態です。

予算カットの影響で道路の拡張工事がストップ。狭いままの道路をトラックが行き交っていた。

20%以上の予算がカットされた那珂川町でも、工事の中断で道路が半分の広さしかない。

周辺住民:
(工事を)止めて半年以上たつかな。朝晩の通勤で比較的通る道なんですよね。道路が狭いからやっぱり危ないですよね。(Q.簗大臣の発言が話題になっているが)あれは議員としては失格ですよね。

野党はこの国会で簗大臣や任命した高市総理を厳しく追及する構えだ。
(「イット!」10月7日放送より)

