3日、原子力災害を想定した訓練が行われオスプレイの参加など初めての取り組みもありました。県内各地の訓練の様子を取材しました。
訓練は玄海原発の周辺地域の住民の避難の手順などを確認するもので、県が毎年実施しています。
今年は玄海町や唐津市、伊万里市から3万人余りの住民が参加しました。
県内で発生した地震の影響で、玄海原発の原子炉の炉心を冷却する全ての機能が失なわれたという想定です。
【アメリカ出身】
「周りの人たちのお互いの声かけがあればすごく心強く感じます」
避難訓練には去年から外国人も参加。
唐津市民を受け入れる基山町の施設には、市内で暮らす外国人8人が避難していました。
「イスラム教の人豚肉だめだよね、アルコールだめだよね、だったら違うメニューないかなっていうのを考えていただけるようなきっかけにしていただければ」
会場で提供された弁当には豚肉などを使っておらず、様々なバックグラウンドを持つ人たちが一緒に避難することを想定しています。
【インドネシア出身】
「おいしかったですよね、みんなでそれぞれよかった、食べられた」
今年初めてとなる取り組みは他にもありました。
【リポーター】
「防災訓練に参加する県の職員がオスプレイに乗り込んでいます」
去年の夏、佐賀に配備された陸上自衛隊のオスプレイが初めて防災訓練に参加。
国から派遣された人員を原子力災害時の対応拠点へと運ぶことを想定し、原子力防災を担当する内閣府の副大臣らがオスプレイに乗りました。
訓練に参加した2機のオスプレイは、それぞれ佐賀市の佐賀駐屯地を出発し約20分後に唐津市内に到着。
唐津市では初めてとなるオスプレイの離着陸が無事に終わり、災害時の活用について「一定の効果」が確認されました。
一方で、機体から吹きおろしの強い風が起こることなどから着陸が難しい離島の支援にどう活用していくかなど今後の課題となります。
【山口知事】
「佐賀と唐津をある程度の量の人と物資を運ぶっていうことについては有用だなと思いました。まあ島はちょっとなかなか厳しいかなって感覚でしたけど、細かいところっていうのはこれからまだ検証ですねっていう話はさせていただきました」
【平川】
VTRに避難の様子がありましたが、佐賀県では原子力災害時にこの町の人はこの町に避難しますという地域と避難ルートがあらかじめ決まっていて、訓練を通して手順を確認しています。
【野上】
毎回新たな取り組みもありますね。
【平川】
VTRで紹介した以外にも様々な訓練が県内各地で行われたんですが、こちらも初めての取り組みです。
唐津市の港には唐津海上保安部の巡視船が接岸。
海から電波の送受信を行う船上基地局をつくりました。
離島に住む人など建物の中に避難する場合もあるため、災害時に通信障害が発生した場合に備え各通信会社の機材が船の上に設置できるかなどを確認したということです。
県内の全世帯には「原子力防災の手引き」という冊子が配られていて、ホームページにも掲載されています。
災害時の対応についてこの機会に確認してみてはいかがでしょうか。
