自然の中で動物と触れ合う佐賀・三瀬村の「どんぐり村」が老朽化や来園者の減少で来年の秋に閉園することになった。開園から約40年。多くの人の胸に思い出が刻まれた観光施設が惜しまれながら姿を消す。
オープン当初は年間50万人の来園者
佐賀・三瀬村の山あいにある「どんぐり村」は、鶏肉加工品を扱う鳥栖市の「ヨコオ」が昭和63年(1988年)に開園。

開園直後のゴールデンウィークには約2万5000人が来場し、道路は車の長蛇の列で渋滞に。

佐賀県内のみならず近隣の福岡県などからの来園者も多く、1年間で約50万人が訪れる人気の観光スポットだった。
開園から40年 来年の秋に閉園
その後、社会福祉法人若楠が運営を引継いでいたが、近年は来園者が減少。土日・祝日のみの営業となっていた。

そして開園から約40年が経ち、かつて人気の観光スポットだった「どんぐり村」は来年の秋に閉園することになった。

閉園の理由について運営側は、施設の老朽化や来園者の減少など複合的な要因があるとしている。
自然の中で動物との触れ合いを体験
山あいの豊かな自然の中で動物との触れ合いを体験できるのが「どんぐり村」の魅力。

恐る恐るヤギやウマなどに近付きエサをあげる子どもたち。初めての動物との触れ合いは子どもにとって刺激的な体験だ。

また、広い園内では草スキーや水遊びを楽しめるほか、虫の採取もできる。

「どんぐり村」が約1年後に閉園することを知って訪れた来園者は、子どもの頃の思い出を語る。

福岡県からの来園者:
家族で遊びに来てポニーに乗ったりとか、大玉で坂を転がったりとかやっていました
シルバーウイーク 最後の思い出に
来年秋の閉園が決まった「どんぐり村」。今年のシルバーウイークには、最後の思い出づくりに訪れた大勢の親子連れなどで賑わった。

来園者:
子どもたちにも同じように楽しい思い出を作ってほしくて連れてきました

今年のシルバーウイークは天候にも恵まれ客足は去年と比べ約3倍に。

どんぐり村 サービス管理責任者 鈴木一也さん:
私たちもこんなに多くのお客様に来ていただくのは実のところ久しぶり。人気のジャンボ焼き鳥など想定以上に売れていて
「動物たちにとっても最良の形に」
一方、「どんぐり村」には現在、ミニチュアホースやヤギのほか、モルモットなどの小動物が飼育されている。

現時点で譲渡先などはまだ決まっておらず、運営側は「動物たちにとって最良の形になるよう調整を進める」としている。

どんぐり村 サービス管理責任者 鈴木一也さん:
40年の歴史がございますので、そこを振り返りながら、残りの期間をしっかり運営させていただければと思っています

来年秋の閉園まで約1年。かつて子どもだった大人たち、そして今の子どもたちの胸には新たな思い出が刻まれている。

