AIの開発でアメリカと中国の主導権争いが激化する中で行われた、今回の首脳会談。
AIを巡り「対話を継続する」ことで一致するにとどまりました。
中国の習近平国家主席を招いて、ホワイトハウスで開かれた国賓晩さん会。
トランプ大統領と習主席が並ぶテーブルには、実業家のイーロン・マスク氏、エヌビディアのジェンスン・フアンCEO、アップルのティム・クック取締役会長といった、アメリカの主要テック企業トップが揃いました。
異例の“もてなし”が目立つ今回の首脳会談。
一方、会談の焦点のひとつで、米中の主導権争いが激化するAIを巡っては、AIの能力が急速に高まる中、「人間が制御できなくなるリスクへの懸念」も強まっています。
9月23日、国連安全保障理事会で、AIの急速な進歩について演説を行った「オープンAI」のサム・アルトマンCEOは「AIは創造性と発見の新たなルネサンスになることもあれば、激動と混乱を伴う新たな産業革命になることもある」と述べ、AIの潜在的リスクを強調した上で、AIの能力やリスクを評価する共通の基準を設け、各国が協力する必要があると訴えました。
一方、トランプ大統領は国連総会の演説で、「AIを制するものが勝利する」と強調した上で「我々は中国やその他の国に大きくリードしている。その状態を維持するつもりだ。産業革命を上回るものになる技術の成長を抑え込むつもりはない」と述べ、AI開発を強力に進める姿勢を示しました。
対する中国も、AIを国家の重要戦略と位置付けていて、2030年までにAI関連産業の規模が10兆元、日本円で約240兆円を超えるとの見通しを示しています。
中国・習近平国家主席:
米中はAI大国であり、AIを発展・管理する能力と責任がある。
中国外務省によりますと、会談で習主席はAIについて、「AIの乱用や悪用を米中が共同して防止すべきだ」と述べ、トランプ大統領も「対話を維持し、協力を強化すべきだ」と応じたということです。
ただ「対話の継続」では一致したものの、規制の強化など、AIを巡る根本的な課題は残ったままです。
