台風25号の影響で堤防が決壊し、いまだ広い範囲で冠水が続いている千葉県の印旛沼。
24日と比べると水は引き始めていましたが、決壊現場の付近では田んぼが大きくえぐられ水が段差を激しく流れ落ちていました。
堤防が決壊してから3日となる中、国土交通省は25日、緊急復旧に着手しました。
台風25号により各地で発生した土砂崩れの影響は病院にも及んでいました。
千葉・成田市の成田病院では、21日の夜に裏手の斜面が崩れ、1階の事務室に大量の土砂が流れ込んだほか、駐車場も冠水する被害に見舞われました。
成田病院・小林伸樹事務局長:
今まで聞いたことがないような音がしたので、事務室のドアを開けたらもう土砂が入り込んだ状態であった。もう信じられなかったです。
成田病院では22日から、一部を除き外来の診察を中止せざるを得なくなったといいます。
25日は重機で土砂の撤去作業が行われ、26日から通常どおり外来の診察を行うとしています。
影響は、成田市の名産品「ウナギ」にも及んでいました。
25日、成田市の名産品であるウナギの養殖場を取材すると、ウナギの飼育池は濁った水で満たされていました。
レストランのスタッフ:
きょうやっと自分たちも中の状態を確認できるようになった。全部で5万匹養殖していたんですけど、それが全部逃げたり死んでしまって。
養殖場は印旛沼の堤防が決壊した22日に浸水。
養殖池の屋根は至る所で穴が開き、水が天井近くまで迫っていたことを物語っていました。
中には、生き延びているウナギの姿も見られましたが…。
レストランのスタッフ:
本来であれば完全にきれいな水の中で育てているので泥水などが混ざってしまって(生きていても)もう店では使えない。(被害は)ウナギだけでも億単位になる状況です。
直営レストランでは多い日に100人前を超える注文が入るなど人気となっていましたが、再開の見通しは立っていないといいます。
レストランのスタッフ:
今まで心を込めて育ててきたウナギで、自慢のウナギを提供できなくなってしまったという、その申し訳なさが今はすごく大きいです。
一方、26日からは再び雨に見舞われる予報で、さらに、台風26号と秋雨前線の影響で来週は関東でも強い雨となる恐れがあります。
