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(左から)家庭用冷凍食品 営業担当:廣岡、マーケティング担当:加藤、商品開発担当:増田
株式会社ニップンは、2026年9月より、冷凍ワンプレートの新ブランド「ニップン 彩りごはん。」全18品を全国で発売しました。
主食とおかずを一度に電子レンジで調理できる手軽さから利用が広がり、冷凍食品のなかでも近年特に注目されている冷凍ワンプレート。実は、ニップンは約11年前、2015年よりこのカテゴリのパイオニアとして商品を展開しており、以降市場シェアNo.1※メーカーとして支持を得ています。
※ インテージSCI 冷凍調理セット物市場 2023年5月~2026年4月 メーカー別累計購買金額ベース 冷凍調理セット物市場に欧風カツカレーは含みません。
そのニップンが、今回なぜ新ブランドを生み出したのか。そこには、市場成長が加速する一方で、まだ商品を手に取ったことがない方が抱く、「おいしさへの不信感」を払拭するための、3年半に及ぶ試行錯誤がありました。
ここでは、営業担当として冷凍ワンプレートと向き合ってきた廣岡、調査から新ブランドの方向性を導いたマーケティング担当の加藤、商品とパッケージの開発に携わった増田が、ニップンのワンプレート商品のこれまでと、「ニップン 彩りごはん。」発売に至るまでの舞台裏を振り返ります。
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新ブランド「ニップン 彩りごはん。」
プレスリリース:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000047.000106413.html
忙しいとき、手間を減らしたいときにこそ。「ニップン 彩りごはん。」という選択肢
「ニップン 彩りごはん。」は、仕事で忙しいときや、食事の準備に手間をかけられないときなど、さまざまなシーンで手軽さとおいしさの両方を届ける冷凍ワンプレートブランドです。
ブランドメッセージには、「ひとくちひとくち、ココロはずむ。」を掲げています。
忙しいときや心に余裕がないときにも、おいしいものを食べることで少しでも前向きな気持ちになり、心豊かな時間をすごしてほしいという思いを込めました。
現在のラインアップ全18品は、和食から洋食、中華や韓国料理まで、その日の気分に合うメニューをそろえ、それぞれの料理のおいしさと、食べる楽しさを大切にしています。
そして、ワンプレートの中に味や食感の変化もつくり、最後まで食べ飽きないメニューの組み合わせを追求し、それらを冷凍食品で実現するために多くの試行錯誤を重ねています。
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商品開発担当:増田
「例えば『欧風カツカレー』の開発では、外食店のカレーをベンチマークし、味わいはもちろん、具材にもこだわって作りました。ごはんも白米ではなく、バター風味に味付けしているんですよ。また、『ニップン 彩りごはん。』と言うからには、副菜の彩りも大事にしたく、ほうれん草や福神漬けも添えています。ごはん、カレー、カツ、副菜のすべてをおいしく、ムラなく温められるようにするのが難しく、具材の配置決めにかなり苦労しました」(増田)
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「ニップン 彩りごはん。欧風カツカレー」
代表商品「鶏と野菜の黒酢あんと五目ご飯」では、5種類の野菜を使用し、なかでも蓮根は素揚げすることで、食感や食べ応えを高めています。家庭では手間のかかる一工程も、「ちゃんとおいしい」を届けるためのこだわりです。
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「ニップン 彩りごはん。鶏と野菜の黒酢あんと五目ご飯」と調理後のイメージ
なぜ、これらの商品を新しいブランドとして届ける必要があったのか。その出発点には、市場シェアの高さだけでは捉えきれない、購入率とブランド認知に課題がありました。
冷凍ワンプレートの年間購入率は14%、未購入者は「おいしさ」に不信感を抱いている
新ブランド立ち上げの出発点には、冷凍ワンプレート市場が成長する一方で、商品を購入している人はまだ限られているという認識がありました。
「冷凍ワンプレートの売上は伸び、体感としても売れていました。そのため、これ以上の伸びしろはあまりないのではないか、という見方もありました。ところが、市場全体の年間購入率は14%※です。まだ商品を知らない、あるいは知っていても手に取っていない方が大勢いることが分かりました」(廣岡)
※インテージSCI、セット物、購入率、2025年4月-2026年3月
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家庭用冷凍食品 営業担当:廣岡
これまで、冷凍ワンプレートというカテゴリは、生活者の悩みや困りごとに応えながら広がってきました。ニップンが開発に着手したのは2014年秋。当時は、パスタだけでは物足りず、おかずを別に用意したり、冷凍食品を2つ食べたりする方がいることが分かっていました。
しかし、2つの冷凍食品を順番に温めれば、2つ目を調理している間に1つ目が冷めてしまいます。そこでニップンが目指したのが、主食と主菜を1回の電子レンジ調理で同時に仕上げ、複数の味を一度に楽しめる商品でした。2015年3月、冷凍ワンプレート商品「よくばりプレート」シリーズの販売を開始します。
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ニップン初の冷凍ワンプレート「よくばりプレート」シリーズ。最初は洋食メニューの2品を展開
「発売当初は売り場のどこに置くべきかも定まっておらず、冷凍ワンプレートという新しいカテゴリ自体を知ってもらう必要がありました。それでも最近ではメディア取材の機会も増え、SNS上でお客様からのポジティブなコメントを見かけることも多くなり、『いい商品を届けられている』と手応えを感じられるようになりました」(廣岡)
近年では、物価高や共働き世帯の増加に伴って、時間やお金の効率性を重視するタイパ・コスパの志向が強まったことなどを背景に、市場全体の売上は直近2年間で53%増加※しており、冷凍ワンプレートというカテゴリが冷凍食品のなかでも特に注目されるようになってきています。
※出典:インテージSCI、冷凍調理食品内「セット物」2023年度、2025年度の市場規模比較(4・3月期)
一方で、年間購入率は14%にとどまっています。市場が成長しているにもかかわらず、まだ選んでいない人が多いのはなぜか。調査から見えてきたのは、利便性やメニュー数とは別の、購入前の大きな壁でした。
冷凍食品全般の約7倍。「おいしくなさそう」が購入前の壁だった
新ブランドの開発にあたり、冷凍ワンプレートの購入者・未購入者を対象に、延べ5万人規模の調査を実施しながら、約3年半をかけて検討を重ねました。判明した最大の購入障壁は、冷凍ワンプレートに対する「おいしさへの不信感」でした。
冷凍食品自体は利用している人でも、複数の料理を一度に仕上げる冷凍ワンプレートになると、味、見た目、食感、加熱ムラへの不安が強くなる傾向がありました。調査では、冷凍ワンプレートは冷凍食品全般と比べ、「おいしくなさそう」というイメージを持つ人の割合が約7倍に達していました。
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冷凍ワンプレートの購入バリアとして挙がった、味・見た目・加熱ムラへの不安
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冷凍食品全般と冷凍ワンプレートの「おいしくなさそう」というイメージの比較
「作っている側には、主食とおかずを一度においしく仕上げる技術への自信がありました。実際に、弊社商品をご購入いただいたお客様からも『おいしい』『ちゃんとした食事』といったポジティブな評価をいただいています。ただ、未購入者の方にとっては、『レンジの温めだけで、すべておいしく仕上がる』ということが信じにくかったのです」(加藤)
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マーケティング担当:加藤
さらに利用シーンを調べると、冷凍ワンプレートが多く選ばれているのは「ひとりごはん」の場面でした。自分一人のために調理の手間はかけられない。それでも、味気ない食事で済ませず、きちんとおいしいものを食べたい。これは代表的なニーズの一つであり、手間をかけにくいさまざまな食事の場面で「ちゃんとおいしい」を届けることが、新ブランドの役割として浮かび上がりました。
「メニュー」ではなく「ブランド」で選ばれるために
購入率とは別に、もう一つ見えてきたのがブランド認知の課題です。
ブランド認知率に関する自社調査では、長年市場をけん引してきたニップンのブランドも、他社ブランドと同程度の認知率にとどまっていました。冷凍ワンプレートは、ブランドではなく、「黒酢あん」「ハンバーグ」「オムライス」といったメニューで選ばれていたのです。
そのため、冷凍ワンプレートをニップンの次の柱へ育てるためには、メニューだけでなく、ブランドが届ける価値そのものを選んでもらえる状態をつくる必要がありました。
その道筋を考えるうえで参考にしたのが、「オーマイプレミアム」ブランドでの経験です。
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「オーマイプレミアム」は冷凍パスタ市場でブランドシェアNo.1※1となり、その知見を生かして2024年2月に発売した乾燥パスタ「オーマイプレミアム もちっとおいしいスパゲッティ」は、発売から2年足らずで累計出荷数1億食※2を突破しました。調査を通じて生活者の声を捉え、消費者起点で「おいしさ」を追求し、それをブランドとして伝えた実績があったからこそ、その経験を冷凍ワンプレートにも生かせると考えました。
※1 冷凍パスタ市場 2023年5月~2026年4月全国ブランド別累計売上金額 KSP-POS(食品SM)を基に自社集計
※2 2品計 ニップン出荷実績より 100g=1食換算(2025年10月時点)
盛り付けはすべて手作業。実は知られていない「おいしさ」のつくり方
ニップンの冷凍ワンプレート製造工場では、容器への盛り付けのほとんどを人の手で行っています。
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旧製品の製造工程・盛り付けシーン
「具材やソースによって温まり方が異なるため、一品ごとに盛り付けのルールを決めています。その分コストや開発の手間ひまもかかりますが、おいしさを実現するためにこだわっているポイントの1つです」(増田)
こうしたこだわりによって、ニップンの冷凍ワンプレートは、「おいしい」「ちゃんとした食事」とお客様から支持されてきました。そして、「ニップン 彩りごはん。」では、こうして培ってきた価値が視覚的にも伝わるよう、パッケージにもこだわっています。
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「ニップン 彩りごはん。」ラインアップの一部
パッケージはブランドとしての統一感を持たせ、情報量の多い冷凍食品売り場のなかでも際立つデザインを採用。背景には光が差し込むような表現を取り入れ、ブランドメッセージ「ひとくちひとくち、ココロはずむ。」を視覚でも表しました。
ブランドロゴは、食事を彩る皿や食卓を想起させるシルエットに、日本の伝統色である「濃藍」と「金色」を使い、品質の高さと確かなおいしさを表現しています。
手軽さだけではない。「ちゃんとおいしい」を選べる冷凍ワンプレートへ
冷凍ワンプレート市場が拡大し、参入企業やメニューが増えるなか、廣岡は競争の激化をカテゴリ全体の認知を広げる機会とも捉えています。
「市場を広げるには、私たちだけでなく、さまざまな企業の参入も必要です。その中で、11年間にわたって磨いてきた品質やおいしさをさらに高め、選ばれるブランドにしていきたいと思っています」(廣岡)
「和食や洋食、中華や韓国料理など、メニュージャンルの幅を広げ、どんなときでも『ニップン 彩りごはん。』を食べていただけたらと思っています。他社の商品が増えたことで、検討していた新メニューを先に出されることもあります。ライバルがいる良さもありつつ、パイオニアとして負けないよう、お客様のニーズや食のトレンドにアンテナを強く張り、今後もメニュー開発に取り組んでいきたいです」(増田)
冷凍ワンプレートが利用されるのは、在宅勤務中の昼食、残業や学業で帰宅が遅くなった日の夕食、家族の人数分を冷凍庫にストックし、それぞれが必要なときに選ぶ場面などさまざまです。
店頭で「おいしそう」と感じて手に取り、食べて初めて、これまで見えなかった「おいしさ」を実感してもらう。そして次は別のメニューも試してみたいと思ってもらう。メニュー名だけでなく、「ニップン 彩りごはん。」というブランドで選ばれること。それが、このブランドが描くこれからの姿です。
忙しいときや、食事の準備に手間をかけたくないときに思い出してもらえる存在へ。「ニップン 彩りごはん。」は、まだ知られていない一皿のおいしさを伝え、生活のさまざまな場面で選ばれるブランドを目指します。
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