9月21日から飲酒運転根絶などを重点においた「秋の交通安全運動」が始まりました。防災行政無線の活用が広がる宮城県山元町では、子供たちの声が無線から響き、安全運転が呼びかけられています。
海や山、豊かな自然に囲まれ、およそ4900世帯、1万1000人が暮らす山元町。町内で学習塾を経営する岩渕さん夫妻です。
勉強のほかにもちぎり絵や書道を教えていて、毎日のように、子供たちと触れ合っています。
22日朝、ちぎり絵教室の準備を進める中、聞こえてきたのは…。
「こちらは、防災山元、広報です」
町の情報を発信し、災害時には避難などを呼びかける防災行政無線。
山元町では有事の時だけでなく、平時から防犯情報を広めることに役立てようと、町内の住宅や法人登記をしている事業所に、「戸別受信機」を無償で貸し出していて、半数以上の世帯に設置されているということです。
岩渕升子さん
「外だと“ガーガー”と雑音が入る。家の中はこうやってはっきり音がするので、クマが出たなとか聞こえたりするので、本当にありがたいなと」
「みんなで交通安全を呼びかけましょう」
この声の主は…。
「やまもと交通安全防犯大使」を任された、町内の児童たちです。
山元町を管轄する亘理警察署では事故や犯罪を減らそうと、3年前から児童にも協力してもらう取り組みを続けています。
亘理警察署 太田弘之交通課長
「皆さん自分のお子さんですとか、お孫さんから呼びかけられて、自分自身の問題として考えていただけると」
坂元小学校6年 福地健さん
「町の人たちが交通安全を守れるような活動をしていきたいです」
山下小学校6年 横山稔武さん
「運転しながらスマホとか別の事をしないように、安全運転で運転してほしいです」
街頭だけでなく、戸別受信機からも聞こえるよう「防災行政無線」で呼びかけを行うことも、山元町での取り組みのポイントです。
秋の交通安全運動が始まるのを前に、音声を収録するため大使の2人が町役場を訪れていました。
職員や警察「暑い?緊張しているからね」
初めての収録に少し緊張している様子…。
「ただいま秋の交通安全運動が実施されています」
収録では放送された時に反響して聞こえづらくならないよう、フレーズごとにワンテンポおきながら、ゆっくりと話します。
亘理警察署 太田弘之交通課長
「声が小さくなったかもしれないから、そうすると聞いてほしいみんなに届かないから、せっかくの声を山元町のみんなに届けたいので」
特殊詐欺注意を呼びかけるメッセージも収録しました。
山下第二小5年 小林茉白さん
「しっかり私が放送した音を聞いてもらって、山元町が安全に明るい町になれたらいいなと思います」
山下第一小6年 鈴木孟瑠さん
「自分の声が流れるのは少し緊張するけど、僕の声を通じて交通事故が少しでも減ってほしいと思います」
防災無線から
「事故がなくなるように、みんなで交通安全を呼びかけましょう」
収録した音声は、18日から放送されています。
岩渕正則さん
「子供の声だと聞き入ってしまう感じがありますよね」
願いを込めた児童たちの声が、穏やかな町に響きます。
