今回の台風25号による大雨被害は、川の氾濫や道路の冠水だけでなく、深刻な土砂災害も相次ぎました。
一夜明け、その爪痕は各地に。
広い芝生をふさぐ大量の土砂と倒れた巨木。
よく見るとグリーンやバンカーがあります。
ゴルフ場が多いことで知られる千葉県では、きれいに手入れがされていたコースの複数箇所で大規模な土砂崩れが発生していました。
近くには、土砂崩れで太陽光パネルが流されていました。
一方、東京・中目黒駅近くの住宅街では、家屋を支える擁壁ブロックが大雨の影響で崩落し、住宅の基礎部分がむき出しになっていました。
近所の人は「突風というかバーン!って大きい音がして、都会なので土砂崩れは関係ないと思っていたけどびっくり」と話します。
こうした中、今回、土砂崩れによる人的被害が発生したのが、千葉県の房総半島と神奈川県の三浦半島です。
2つの半島には記録的な大雨が降り、土砂災害の指標となる土の中の水分量が極めて多い状態が続いていました。
千葉県では袖ケ浦市で、土砂の撤去作業にあたっていた男性が重機ごと斜面に転落。
その後、死亡が確認されました。
さらに、鴨川市や山武市でも土砂崩れによってあわせて3人が死亡。
鴨川市では2人の行方が分からなくなっています。
そして、神奈川・横須賀市では、土砂が一軒家に流れ込み、この家に住む64歳の女性が土砂に巻き込まれ死亡しました。
また、同じ横須賀市内の別の住宅にも土砂が流入し、70代の夫婦2人と現在も連絡が取れていません。
三浦市でも、住宅のすぐ裏手に広がる山林の一部が崩落する被害がありました。
がれきや障害物などを手作業で取り除きながら救出作業を進める捜索隊。
付近には横倒しになったままの車も見えます。
このアパートの1階部分が土砂に埋もれ、20代の女性の行方が分かっていません。
そして、三浦市内の別の場所では戸建ての住宅が大きく傾き、その背後には大きな崩落の跡が見られます。
ここに暮らす家族5人のうち、30代の女性と連絡が取れていません。
山林や斜面の多い三浦半島周辺に大雨がもたらした甚大な土砂災害。
住宅に土砂が入ったという住民の許可を得て、家の中を取材すると、目の前に広がっていたのは1階部分のあらゆる床が土砂で埋め尽くされた室内です。
泥に埋まる椅子を見ても、くるぶし以上の高さに泥が堆積している様子が分かります。
被害に遭った住人は「すごいもうなんとも言えない恐怖だよ。水と泥と木が流れてきて、その速さって言ったら、人間なんてあっという間に流されちゃうよなっていうような感じ」と話します。
こうした中、千葉・市原市の高齢者施設では大雨による孤立が発生しました。
社会福祉法人 昭和村によりますと、施設につながる道が大雨による土砂崩れでふさがり、孤立状態になってしまったということです。
施設には、入居者と職員あわせて170人ほどがいるということです。
