何もせず、何も考えず、どれだけぼーっとできるかを競う大会が仙台市若林区で開かれました。参加者たちは日々の仕事や学校、生活を忘れ、スマートフォンも置いて、「何もしない」時間に挑戦しました。
9月19日、若林区の「アクアイグニス仙台」で開かれたのはその名も、「ぼーっとする大会」。
ルールは60分間、ただただ、ぼーっとするだけ。 15分ごとに計測する心拍数の変化による「技術点」と、観客投票による「芸術点」で争われ、スマートフォンを使うのはもちろん、眠ったり、笑ったりしても失格になります。
競技開始前、参加者たちに意気込みを聞くと…。
親子で参加
父「普段一緒にぼーっとすることはないので新鮮です」
娘「今は携帯の時代なのであまり(ぼーっとする時間は)ないです。いつも携帯見てます」
参加者
「参加理由はまだわかりません、その参加理由を探すために19日は参加しました。限りなくぼーっとする姿をみんなに見せたいと思っています」
こちらは、アイドルグループ「嵐」の大野智さんのモノマネをしているという「宮城のおーちゃん」。
大野智さんのモノマネ 宮城のおーちゃん
「目標ですか?やっぱり嵐を巻き起こしたいですね。1回やっていいですか?(大野くんのモノマネ)ありがとうございます」
存分にぼーっとするため…まずは準備体操から。
司会「では皆さま座って、競技の開始をお願いいたします」
記者リポート
「競技が始まりました。早速皆さんぼーっとしています。こちらの方は右手にメジャーカップを持ち、立ったままぼーっとしています」
競技開始から20分、ここで動きが…。
会場MC「あ、あ、ちょっと待って、レッドカード出たんじゃない?」
カメラにポーズを決めたおーちゃんが失格に。
大野智さんのモノマネ 宮城のおーちゃん
「嵐を巻き起こせばいいと思って、カメラを向けられて(ピースを)やったらレッドカード。どういうことですか?」
不思議な緊張感に満ちた会場に、観客は…。
観客
「あんまり大きな声でしゃべったらまずいんじゃないかなとか、考えちゃいますね」
そして…。
「3、2、1、終了で~す」
教員
「意外とあっという間」
「すっきりしましたね。良い授業が考えられそうですね」
参加者
「僕の子供のことを考えていました。彼らの声が聞けずに寂しかった。『パパ、パパ』って聞きたいです。たくさんぎゅうぎゅう、チュー、チュー、もちろんたくさん遊びます」
参加者
「20分くらい、すごい今来ているなという体勢がとれた。ゾーンに入れたので、優勝の自信はあります」
最もぼーっとしていたとして優勝したのは、仙台市のエンジニア、ジャスさん(55歳)。
10月3日、東京で行われる全国大会の出場権を手にしました。
優勝 ジャスさん
「ボーっとするというのは何かということを見つけにここに参加させていただいたので、19日時点ではまだ見つけられてないので、これからもボーっとするという時間を探求していきたいと思っています」
「仙台reborn」 深松栞専務
「我々スタッフ側は1ミリもボーっとできなかったんですけども、参加していただいた方が何かを感じ取ってくださればうれしいなと思っています」
情報があふれる便利な時代を生きる中、あえてぼーっと立ち止まり自分と向き合う。
実はとってもぜいたくな時間なのかもしれません。
