北海道東神楽町は花にあふれる町づくりを進めている。
活動は人のつながりや地域の再生にも一役買っていた。
旭川市の隣、東神楽町。

2024年に完成した複合施設「はなのわ」。
建物の正面には庭があり、この手入れに汗を流す人たちが。
「公共施設が新しくなったのを機会にガーデンを作ろうということになった。前は草がボーボーで、見るに忍びないくらいひどかった」(東神楽町民)

「はなのわガーデンサポーター」。
町民60人がボランティアに登録し、週2回庭仕事を行っている。
「友だちではなく皆バラバラ。ここで友だちになる」(はなのわガーデンサポーター)
東神楽町は「花のまちづくり」を掲げ、さまざまなコンテストで入賞してきた。

きっかけは60年前に環境美化を目的に始まった「花いっぱい運動」だ。
「全然『花のまち』らしくない時もあったみたい」(東神楽町ガーデナー 滝沢ゆかりさん)
役場には「ガーデナー」という専門職がある。

その一人が、滝沢ゆかりさんだ。
「数か月放っておけば雑草だらけになる。常に見続けていく、そしてボランティアに常に来てもらうのが一番の問題」(滝沢ゆかりさん)

ボランティアの後にはお菓子作りを行うなど、活動は庭仕事だけでは終わらない。
「一生懸命作ったのでとてもおいしいです」(はなのわガーデンサポーター)
町民がひとつになるのを難しくしている問題があった。

東神楽町は役場がある中心部と新しい住宅街が広がる地域の2つに分かれ、それぞれのつながりが薄かったのだ。
「長年住んでいる人でも、こちらと向こうでは全然知らない。同じ花が好きな人でもつながりがなかったので、それが一つになったというのが皆も良かったと言っています」(滝沢ゆかりさん)

花のまちづくりを通して、人のつながりが戻りつつある。
この春、取り組みを評価した飲料メーカーが「はなのわガーデンサポーター」に約100万円を寄付した。

「キリングッドエールは日本の未来を明るく元気にしたい思いから生まれたブランド。人と人のつながりが希薄化していると捉えていて、市民が集まる場ができると日本が明るくなる一番最初のきっかけになる」(キリンビール 細川日菜子さん)
この飲料メーカーは全国の自治体に寄付を行っていて、北海道では新ひだか町静内の桜並木の保全活動も支援している。

「日陰がない場所だったので日陰を作り、ガーデンをゆっくり見られるように(寄付金を)使わせてもらった」(滝沢ゆかりさん)
ボランティアの後のティータイム。
はなのわガーデンには5月、寄付金を使って、訪れた人が休めるベンチやテーブルが設置された。
時にはここでのんびりとギターを弾く町民もいるという。
花のまちづくりはコミュニティーを作ることにもつながっている。
