絵本作家の田島征彦さんが太平洋戦争末期の対馬丸事件を描いた作品の読み聞かせを行い、戦争の記憶を子どもたちへ伝え続ける思いを語りました。
田島正彦さん:
「眠りについてどれほど経ったのか、ドカーンというものすごい音と一緒に床にたたきつけられました。辺りは真っ暗闇です」
大阪府出身の絵本作家田島征彦さんは40年以上にわたって沖縄を訪れ、沖縄戦などを題材に作品を描いてきました。
最新作の「ガージュー先生対馬丸事件を生きぬいた少女の物語」は、1944年8月に沖縄から長崎を目指した学童疎開船がアメリカ軍の攻撃によって沈められ、分かっているだけでも1484人の命が奪われた対馬丸事件を描いています。
絵本の主人公「ひろ子」は当時9歳で対馬丸から生還した平良啓子さんをモデルにしています。
平良さんは6日間の漂流を生き延び、その後、教師となって戦争の愚かさや命の尊さを伝え続け2023年に亡くなっています。
田島正彦さん:
この続きはまた明日と言うと、子どもたちはもっとお話して、とせがむのでした。私はどんなことがあってもこの子どもたちにあんな苦しいことが起こってはいけないと心から思うのでした
参加した保育士:
これから生きていく子どもたちの未来を考えると、いま何が出来るかなとなると、やっぱり命の大切さ。そこを大事に育てるということをしていきたい
田島征彦さん:
沖縄の心と一緒になれるかどうかというのは。こういう絵本を作っていてもまだ分からない。いま生きている子どもたちにちゃんと伝わらないといけない。戦争を起こしてはいけないという信念を持ってもらわなきゃいけない
田島さんはこれからも絵本を通して戦争の記憶を子どもたちへ伝えていきます。
