その農協にはアイデアマンが…!
鳥取県琴浦町の大山乳業(だいせんにゅうぎょう)。
1日に牛乳パック20万本、ビン10万本の牛乳を製造している。
しかし、今や牛乳や乳製品だけでなく…
マスキングテープに学習帳など、文房具も!
こうしたグッズを考案する企画室の福井大介さんに密着すると…。
デスクには「白バラ」グッズはもちろん、その試作品(牛乳パックデザインの卓上カレンダー)も!
大山乳業 企画室 福井大介係長;
こちらはメーカーさんに試作してもらって使っているけども…私、本当は日付のところに予定を書きたい人なのでちょっと…。
可愛いんですけどね、改良の余地ありです。
試作品を実際に使い、新商品を考える福井さん。
その「白バラ愛」はこんなところにも…
大山乳業 企画室 福井大介係長;
私が手作りした、個人的な定規です。
グッズの試作品を手作りするほどの「白バラ愛」!
大山乳業 企画室 福井大介係長;
何にでも白バラ牛乳のデザインを入れたら可愛いので、色々考えています。
文具イベントでも大人気!
福井さんを含めスタッフは3人。
グッズのファンは、全国に広がりを見せている。
7月20日、島根県松江市で開かれた文房具イベント。
全国から約40の文具メーカーがブースを出す中、牛乳や乳製品などを製造する酪農家の農業協同組合・大山乳業が異例の出店!
来場者A;
すごく可愛くて、惹かれて見てました。
来場者B;
白バラコーヒーの消しゴムとマスキングテープを買いました。
地方の小さな企業がこういうことを頑張っていて、ファンとしては嬉しい。
さらに、イベントに合わせ新商品を準備。
牛乳パックデザインのビッグクッション。
果たして売れるのだろうか?
来場者C;
狙ってました。前もって見てました。
東京から来た人たちはすごい欲しがられて、プレゼントすると喜ばれるのであげたりする。
なんと用意した200個が完売。
福井さんも驚きを隠せない。
大山乳業 企画室 福井大介係長;
オープン直後から来場者が列を作って並ばれて、あっという間に牛乳柄は完売しましたし、すごい勢いで売れていきました。
そもそもなぜ大山乳業がクッションや文房具を?
きっかけは、2016年前の創立70周年記念で作ったポチ袋!
2017年から本格的に文房具業界に参入すると、知名度アップで主力商品の売り上げも増加!
さらには大手メーカーから声がかかり、様々なコラボ商品も。
「カントリーマーム白バラコーヒー味」や、「ベビースターラーメン」とコラボしたアイスクリームなどなど…
農協に勤めながらまさか文房具を作るとは夢にも思わなかった福井さんだが…?
大山乳業 企画室 福井大介係長;
ちょっとまだ口には出せないが、進行中の企画が2、3あるので、今年中に順次お知らせできたら。
グッズの売り上げは全体のわずか0.1%とわずかだが、「地方の農協」からのとがった発想で光る存在感。
これからも鳥取を全国へ発信する。
(山陰中央テレビ)