お蔵入りから復活したアプリ
これから本格的な夏を迎えるにあたり、引き締まったボディを手に入れるためダイエットに取り組んでいる人もいるかもしれない。
そんな人には「カロリー」や「糖分」は気になるところだが、日本で大ブームのタピオカミルクティーについて、同様に大人気となっているタイで販売されているタピオカミルクティーの大半が過剰糖分だとタイのNGOが警告したニュースが最近話題となった。
こうした中、飲料に含まれる糖分の取り過ぎを防止してくれるアプリ「サトウさん」が登場、糖分を角砂糖の数に変換してくれて感覚的にもわかりやすいと話題になっている。
実はこの「サトウさん」は一度お蔵入りしてしまったアプリにも関わらず、Twitterの声に後押しされて、8月16日にAppStoreから配信されることになったのだ。
ジュースに含まれている糖分を角砂糖に変換してくれるアプリ???? pic.twitter.com/aQ0aazkL46— Daiki Shimizu (@432daiki) July 15, 2019
「サトウさん」の使い方はペットボトル飲料のバーコードをカメラで読み取るだけ。
すると、その飲料に含まれている糖分が角砂糖の個数で表示されるのだ。ちなみに角砂糖1個あたりには4gの糖分が含まれている。
その後、画面が切り替わり、上から角砂糖が落ちてくるので視覚的にもわかりやすい作りとなっている。
「サトウさん」を作ったのは企業のアプリ開発に携わっているDaiki Shimizu(@432daiki)さんで、今回のアプリは仕事ではなく、趣味として作ったということだ。
7月15日にTwitterにこの動画を投稿すると、「可視化できるなんて凄いっ!」「医療面でも個々の健康管理面でもものすごく使えそう。」など称賛の声があがり、約2万件のリツイート、約6万3千件のいいねがつき、動画は160万回以上再生されるなど大きな反響となり、アプリの配信を決めたという。(8月1日現在)
企画のきっかけなどをDaiki Shimizuさんに聞いた。
甘みを視覚化できたら面白いな
ーーこの企画のきっかけは?
僕自身甘いジュースやスイーツが昔から大好きだったのですが、健康の為に少し控えないといけないなと思っていました。
控える上で、甘みを視覚化できたら面白いなと思ったのがきっかけでした。
ーーこのアプリを作ったのはいつ?
2018年の5~7月です。
ーー開発期間は?
3ヶ月間です。
ーー開発費は?
自分自身で開発したのでタダです。
ーーなぜボツになった?
諸事情があったからです。
多くの反響があったからです
ーーボツにしたモノをいけると思ったのはなぜ?
ツイートをしたところ多くの反響があったからです。
ーーTwitterでの反響についてどう思う?
ある程度反響はあるかなと思っていましたが予想以上でした。
ーーどうやってデータをとっている?
ジュースはラベルに記載されている栄養成分表示から含まれている糖分のおおよその量を算出しています。
未対応の飲料だった場合はユーザーに情報の入力をお願いしています。
ーー対象の飲料の種類は?
未対応の飲料だった場合はユーザーに情報の入力をお願いし、それがデータベースに保存されるのでどの飲料も対象になると言えます。
ーー菓子類などは対象外?
今のところ清涼飲料水飲みの対応となっています。
ーー糖分が含まれていない場合の飲料はゼロと表示される?
表示されます。
ーー Andorid版を作る予定はある?
当初予定していませんでしたが、Android版のご要望が数多く届いているので検討中です。
一度ボツになったにも関わらず、Twitterの声で復活したという流れはSNS時代ならではだが、夏は糖分の多い甘い飲み物を飲みがちなので、気になる人は使ってみてはいかがだろうか。