安倍元首相は10日、塩野義製薬が開発中の新型コロナ飲み薬の早期承認に期待感を示したうえで、新型コロナについて感染症法上の分類を2類相当から季節性インフルエンザ並みの「5類への見直しも加速できるのではないか」との見方を示した。
安倍元首相は10日、自身が率いる派閥の総会で、オミクロン株の感染拡大が続く中「待たれるのは新薬・治療薬だ。感染しても薬を飲めば治るということであれば5類への見直しも加速できるのではないか」と指摘した。塩野義製薬が開発中の新型コロナウイルスの飲み薬の早期承認に期待を示し「有効な薬を届けていくために政府を力強く後押ししていきたい」と強調した。
一方で、安倍元首相は、現在の厳しい水際措置によって日本に留学する学生の入国が制限されていることや、ビジネス交流ができない中で「世界の経済の中で日本が立ち後れていく危険性がある」と指摘し、「新薬の1日も早い開発承認に向け頑張りたい」と訴えた。