「アクセルとブレーキを踏み間違えた」――そう語ったのは、80代の男性。
6月19日、北海道岩見沢市のJR函館線で、鉄道の運行を巻き込む重大な事故が発生した。
一歩間違えば、大惨事になっていた可能性もあった。
■ 線路上に停止した車と、倒れていた高齢男性
JR北海道によると、19日午後5時30分ごろ、函館線の幌向駅と上幌向駅の間を走行していた回送列車の運転士から、「線路脇に乗用車が停車していて、近くに人が倒れている」との緊急連絡が入った。
現場には、車両が線路内を走行したとみられるタイヤ痕が残されていて、乗用車は下り線の脇で停止していた。
車のそばに倒れていたのは80代の男性。
消防によると、男性は意識があり、自力で歩ける状態で、病院に搬送された。
■ 右折しようとして線路へ…運転操作ミスか
事故が起きたのは、線路近くの交差点。
男性は「アクセルとブレーキを踏み間違えてしまった」と説話していて、右折しようとして運転操作を誤り暴走、線路に突っ込んだとみられている。
■ JR函館線は一時見合わせ
この事故の影響で、JR函館線の江別～岩見沢間は上下線が一時運転を見合わせとなった。
特急列車を含む複数の便に遅れが発生し、帰宅時間帯の利用客にも影響が及びんだ。
JRは線路の点検作業を行い、安全が確認された午後6時45分ごろから順次運転を再開した。
