岡山県にある山陽女子中学校・高等学校。
この学校の地歴部顧問教諭の井上貴司さんは、2008年から瀬戸内海の海洋プラスチックや海底ごみの問題に着目し、地元の漁業者と協力して生徒たちと海のごみを回収する活動を続けている。
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なぜなら、今、瀬戸内海に浮かぶ島々ではごみ問題が深刻だから。
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井上さんは「海岸が非常にごみで汚れているという実態があり、自分たちの手で解決に導いていくことができるというのが、生徒たちにとってはやりがいや手応えを感じるきっかけになると思いました」と明かした。
ごみの多くは本土で捨てられたもの…
この活動のユニークなところはただ、ごみを持ち帰るだけではなく、それを「情報資源」として役立てている点。
生徒たちは回収したごみの製造年月日なども調べて、いつどこで捨てられたものなのかも分析している。
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生徒は「10年前のごみとかあって、昔のごみが劣化しつつある感じでした」と話す。
島に流れ着いたごみの多くは本土で捨てられたもの。
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生徒たちは調査結果をショッピングセンターや講演会などで発表し、ごみの削減を訴えている。
10年以上に渡る地道な活動が評価され、第21回日本水大賞(大賞)や、学校の部活動として初めての受賞となるジャパンSDGsアワード(特別賞)など、さまざまな賞を獲得するまでになった。
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井上さんは「今、生徒たちが経験していることを糧にして、将来は社会に出て、こういったことを発信できるような、行動できるような人になってほしいと思います」と語った。
山陽女子中学校・高等学校
http://www.sanyojoshi.ed.jp/index.php
「フューチャーランナーズ~17の未来~」
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SDGs
SDGsとは、2015年9月の国連サミットで、全会一致で採択された「持続可能な開発目標」。
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