甲斐気象予報士に聞くお天気箱
今回のテーマは「梅雨の傾向」についてです。
16日、九州南部が梅雨入りしたと発表がありました。平年より14日早く、昨年より23日も早い梅雨入りとなりました。沖縄地方や奄美地方の梅雨入りはまだなんですが、先に九州南部が梅雨入りということになりました。九州南部地方が全国で最初に梅雨入りとなるのは1951年の統計開始以来初めてとなります。
そして、九州北部地方の梅雨入りはというと、6月上旬になるとみています。平年が6月4日ごろですので、大体平年並みの梅雨入りということになります。太平洋高気圧の勢力が強まるのが早くなるため、梅雨明けは平年よりも早くなるのではないかと予想しています。雨の期間は短くなる傾向ではありますが、降水量は平年並みか多くなりそうです。特に梅雨末期にあたる6月下旬を中心に大雨には警戒が必要となりそうですね。
【アナウンサー】
期間が短くても油断できませんね。本格的に雨が降る前に今から出来る対策はありますか?
【甲斐気象予報士】
梅雨入り前の対策改めてハザードマップを確認して周辺の危険な場所を把握しておきましょう。家族で話し合って避難場所などを決めておくといいと思います。次に防災グッズの点検です。懐中電灯やモバイルバッテリーの充電はしっかりあるか、必要な備品が足りているかなど確認しましょう。最後に自宅の備蓄品の確認です。非常食の賞味期限が近づいている場合は消費して新しい物を買うといいです。
【アナウンサー】
週末の天気は?
【甲斐気象予報士】
17日土曜日は、明け方まで雷を伴って激しい雨が降る所がありそうです。日中は天気持ち直して日差しが届きそうです。湿度が高いため熱中症にご注意ください。
18日日曜日は曇りが多い空模様となりそうですが、北岸部では多少晴れ間も期待できそうです。
この先の天気図を見ていきますと、前線が大陸からのびてきて、九州南岸付近に停滞しやすくなりそうです。来週には奄美地方や沖縄は梅雨入りの発表があるかもしれません。
月曜日から水曜日にかけても曇りの日が続くでしょう。最高気温は平年並みか高い日が多く、ムシっとした体感が増えてきそうです。食品の管理にも注意をしないといけない季節になりそうです。