震災の復興支援を行う仙台市の一般社団法人が主催する子供向けの国際交流イベントで、参加費の返金対応をめぐるトラブルが相次いでいることが分かりました。イベントが中止になったにもかかわらず、申し込みをした人に費用の返金がなされず、問い合わせ先の電話もつながりにくい状態が続いています。
外国人と一緒に笑顔で交流する子供たち。運営団体のホームページに掲載されている「国際交流イングリッシュキャンプ」のおととしの様子です。
100人以上の小学生と20人ほどの留学生が1泊2日の共同生活をするイベントで、今年度は3年ぶりに開催し、5月24日に始まる予定でした。しかし、このイベントをめぐり、「返金トラブル」が相次いでいます。
イベントを運営するのは青葉区にある一般社団法人「宮城復興支援センター」です。申し込みをした埼玉県内の保護者は娘の参加費用として3万円あまりを振り込みましたが、運営団体から何も連絡がなかったといいます。
さらに5月13日、キャンプ開催の10日前になって、突然、中止を告げるメールが送られてきました。保護者はFNNの取材に対し、「返金を求めて100回ほど電話をかけた結果、ようやく電話がつながったものの、担当者は『申し訳ございません』と繰り返すだけで、返金の対応について回答はなかった」と話しています。
取材班も16日、電話をかけてみると…。
記者「出ません」
FNNの取材で、このイベントをめぐる返金トラブルの被害者は全国にいるとみられることが分かりました。
関係者によりますと、去年9月くらいから、利用者をはじめ関係する宿泊業者・バス会社などに、返金や支払いができない状態が続いていて、全国から数百件に上る問い合わせがきているということです。
取材班は16日、運営団体の前代表の男性に連絡しようと試みましたが、電話がつながることはありませんでした。