イスラエルのサール外相は都内で会見し、パレスチナ自治区ガザで活動するイスラム組織ハマスとの停戦交渉について「トランプ大統領が中東にいる今が好機である」として交渉の進展に期待感を示しました。
来日しているサール外相は14日、日本記者クラブで会見し、イスラエルが3月2日からガザへの人道支援物資の搬入を全面停止していることについて、「支援は十分にある」「ガザに飢饉(ききん)はない」と主張しました。
そのうえで「ハマスは人道支援物資を盗み、それを軍事資金に変えてきた」として、「ハマスではない民間人に物資が行き渡るようにするために搬入方法を検討している」と述べました。
ハマスとの停戦交渉については「トランプ大統領が中東を訪問している今が合意に達する好機」として交渉の早期進展に期待感を示しました。
一方、会見の会場周辺ではイスラエルによるガザへの攻撃を非難する抗議デモが行われました。
サール外相を乗せたとみられる車列を見つけ、道路に飛び出す参加者と警察がもみ合うなど会場周辺は一時騒然としました。