高校生に建設現場で働くイメージをより具体的に持ってもらおうと、長崎市の長崎工業高校で出前授業が開かれました。
学校のグラウンドで測量に挑戦したのは、長崎工業高校建築科の3年生です。
長崎県建設業協会は、2023年に教育の充実や人材の確保などを目的に県立高校の工業科と連携協定を結んでいて、出前授業はその一環です。
生徒たちは長崎市内6つの建設会社の技術者から、現場で使う機器の使い方を教わりながら実際に測量しました。
建設業界では、深刻な人手不足からデジタル技術で作業効率を上げるDX化に取り組んでいます。
これまでは複数でしていた作業も、アプリケーションなどを使うことで、ひとりでできるようになっています。
長崎工業高校 建築科3年 鶴見 香凜 さん
「来年就職して施工管理の仕事をするときに、こういうことを思い出していかしていきたい」
講師を務める技術者の中には、卒業生の姿もありました。
長崎工業高校OB 田島颯大さん
「吸収しやすい時期だと思うので、新しいことに挑戦して就職したときに役立てられるのはとてもいいことだと思う」
長崎県建設業協会 天野俊男 専務理事
「(出前授業を)きっかけに建設業に理解を深めてもらい、担い手不足の中で地元の建設業界に入ってもらえたら」
長崎県建設業協会は、今後、長崎県内の他の工業高校でも出前授業をしていく考えです。