立憲民主党の野田代表は13日、東京・八王子市で記者団に対し、政府が週内に国会に提出する方針の年金制度改革関連法案について、「基礎年金の底上げの部分みたいな一番大事なところを先送りしないで出してほしい」と述べた。
年金法案は、自民党の参院側で夏の参院選での争点化を懸念する声が根強く国会提出が遅れていたが、石破首相が12日の衆院予算委員会で、週内に提出する意向を表明した。
法案は当初、厚生年金の積立金などを活用して基礎年金(国民年金)を底上げすることが盛り込まれていたが、削除された。
野田氏は、「重要広範議案で国会提出できなかった前例はない。出していただかないと議論できない」とした上で、基礎年金の底上げが盛り込まれなかったことなどについて、「国会審議の中で厳しく指摘していきたい」と述べた。
さらに野田氏は「一番大事なところを出せないというのは、参院選に影響するという参院議員の政局観だと思う。そんなことをしたら、この国は持たない。厳しく審議をしていきたい」と強調した。