自民党は、年金制度の一部を改革する法案を13日午前、了承しました。
今週、国会に提出される見通しです。
年金制度改革関連法案は、自民党の総務会で審査が行われ、了承されました。
法案は夏の参議院選挙を控えて自民党内に慎重論が根強く、国会提出が大幅に遅れていました。
法案は、パートで働く人などが厚生年金に加入するための「年収106万円の壁」と呼ばれる賃金の要件などを撤廃します。
当初は、減少が見込まれる基礎年金を厚生年金の積立金を使って底上げすることが柱でしたが、会社員などからの反発を懸念し削除されました。
就職氷河期世代などの低年金対策でもあったため、野党は国会で厳しく追及する構えです。
立憲民主党・野田代表:
問題は、基礎年金の底上げの部分みたいな一番大事なところを先送りしないで出してほしい。
国民民主党・玉木代表:
逃げ腰ですね。(まんじゅうの)餡をほとんど抜いた形で皮だけ出してきても、それは多くの皆さんの将来不安を解消する年金改革になってません。
法案は16日に閣議決定された後、国会に提出される見通しです。