原子力規制委員会は4月30日、柏崎刈羽原発7号機の追加検査の実施を決定しました。

30日に開かれた原子力規制委員会の会合で議題に上がったのは、柏崎刈羽原発7号機について。

【原子力規制庁担当者】
「東京電力は東京電力自身の安全活動にかかるパフォーマンスに問題はなかったという分析をしている」

去年11月から1月までの間に、東京電力が自ら定めた7号機の運用ルール・保安規定の逸脱にあたる衛星電話の不具合が4回発生。

原子力規制庁の聞き取りに対し、東京電力は「機器の不具合は防水処理の不良など機器側の問題であり、安全に関するパフォーマンスには問題がなかった」と報告したと言いますが…。

【原子力規制委 伴信彦 委員】
「ものが壊れたか、壊れていないかは本質的な問題ではないと思う。不具合があったときに現場がどう考えて、どういう対応をしたかということ、その辺まで視野に入れて見ていくことが必要だと思う」

委員からはこうした声が相次ぎ、7号機への追加検査の実施が決まりました。

【原子力規制委 山中伸介 委員長】
「追加検査の中では、東京電力にパフォーマンス劣化がなかったかどうか、ここはきっちり検査の中で見ていきたい」

東京電力が改善活動などに関する報告書を提出してから追加検査は1・2カ月程度で終わる見通しです。

NST新潟総合テレビ
NST新潟総合テレビ

新潟の最新ニュース、身近な話題、災害や事故の速報などを発信します。