鹿児島県姶良市の国道10号線で軽自動車が電柱にぶつかった事故の影響で、JR日豊本線では29日、一部区間で約4時間運転を見合わせました。
GW期間中ということもあり、観光客など約2000人に影響が出ました。
林佳伸記者
「こちら現場になります。ご覧のように軽自動車が電柱に衝突した事故が発生しました。電柱が倒れ、線路に入っています」
警察によりますと29日午後5時ごろ、姶良市脇元白浜の国道10号線で、軽自動車が電柱にぶつかりました。
軽自動車を運転していた20代の女性の命に別状はありませんでしたが、電柱がJR日豊本線の線路側に大きく傾きました。
事故の大きな音を聞いて駆けつけた女性はー
事故現場に居合わせた女性
「『バーン!』と音がして電線が揺れて電柱がひっくり返ったので、びっくりして慌てて走っていった。『電車が来ますよ』って言われたから『どうにかして止めてください』と言って、自分もパニックになって、どこに電話していいかわからなくて、『この電話番号じゃないかな』と思って、その人たちに教えたら電話をかけていた」
この事故の影響で日豊本線は鹿児島ー国分間で運転を見合わせます。
ゴールデンウィーク中に起きたアクシデント。
現場の最寄り駅のJR重富駅には、途方に暮れた県外からの観光客の姿もありました。
県外からの観光客
「(予定が)めちゃくちゃ狂っている。愛知県から来ているがご飯が食べられなくなる」
宮崎県からの観光客
「電車がなくなるのは予想外」
また、鹿児島中央駅の改札前にも大勢の人が集まっていました。
霧島方面や宮崎方面へ向かおうとする人たちが家族に電話をかけたり、掲示板を確認したりしていました。
宮崎県からの観光客
「きょう中に帰るか、どこかホテルに泊まるか」
利用客
「休みで国分から来たがどうやって帰ろうか」
JRによりますと、運転見合わせの影響は2000人に及んだということです。
その後、日豊本線は事故から4時間がたった午後9時ごろ運転を再開しました。
警察は軽自動車の運転手に話を聞くなどして事故の原因を調べています。