東京・品川区の住宅街に延々と延びた大行列。
角を曲がっても、さらに曲がっても、果てしなく列が続いています。
ゴールデンウィーク狭間の平日にもかかわらず、このにぎわい。
行列客目当てにお菓子を歩き売りする姿も見られました。
長蛇の列の先にあったのは、2025年の干支のヘビをまつり、巳年最強の開運スポットとして連日参拝客が殺到している「蛇窪神社」。
中でも30日は特別な日だったんです。
参拝客は「己巳(つちのとみ)の日、巳巳(みみ)の日の参拝をしたかった。わざわざ岩手から蛇窪様にご挨拶を」「孫が産まれたので、へび年で。丈夫で育つようにお願いする」と話しました。
60日に一度しかない、金運が急上昇するとされる吉日「己巳の日」。
さらに30日は「巳年」と「巳の月」の3つが重なる特に縁起がいいとされる日。
平日にもかかわらず、列島各地から参拝客が駆け付け、最大5時間待ちという大行列ができました。
参拝客は「旦那の給料が上がりますように」「(Q.待ち時間は)2時間くらい。御利益が2倍くらい、3倍になるかな」と話しました。
ようやくたどり着いた境内では、白蛇をなでて開運を願う姿が。
参拝客は「(Q.願い事は)金運アップ」「(蛇の像を)なでまわしました。だいぶパワーいただいた」と話しました。
さらに、30日だけの特別な御朱印も入手できるといいます。
蛇窪神社・須永夏美さん:
普段すべてハンコでの御朱印のお渡しになるが、「己巳の日」だけ手書きで筆書きの浄書の御朱印の用意がある。
御朱印を手にした人は「うれしいです」「さらに運気をパワーアップ。今日これから元気に生きていきます」「白蛇さまのおなかをなでると赤ちゃんにいいと聞いたので、なでさせていただきました、しっかりと」と話しました。
次の「己巳の日」は6月29日の日曜日です。
平日なのににぎわう意外なスポットは瀬戸内海にもありました。
フェリーから降り立ち、観光バスに続々と乗り込む観光客。
瀬戸内海に浮かぶ香川県の直島です。
島のあちこちに芸術作品や美術館が点在するアートの島。
自転車で作品巡りを楽しむためのレンタルサイクル店には行列。
並んでいる人の多くが外国人観光客でした。
フランスからの観光客:
京都・東京・大阪に行ったから、すこし“休日感”を満喫したくてきました。
自然とアートが調和する風景がSNSなどを通じて広がり、外国人観光客にも大人気。
オーストラリアからの観光客:
芸術作品、彫刻にとても関心がある。ここは景色がきれい。
今この直島で行われているのが、3年に一度開催される「瀬戸内国際芸術祭」です。
空き家が改修され丸ごと芸術作品に変貌。
訪れた外国人観光客もアートの島を堪能していました。
アメリカからの観光客:
本当に魅力的。科学や芸術が融合しているのが興味深い。
そして佐賀県では、万博超えの動員数を記録した意外なイベントがありました。
陶器の器を真剣に品定めする外国人観光客。
佐賀・有田町で29日から始まったのは、ゴールデンウィークの風物詩「有田陶器市」です。
地元の窯元など約400店が出店。
国内外から多くの焼き物ファンが訪れました。
スイスからの観光客:
日本の陶器(pottery)がダイスキです。
快晴の青空に恵まれた初日の29日は、約22万人が訪れ大混雑。
大阪・関西万博の来場者9万7000人の約2.5倍という万博超えのにぎわいとなりました。
ルクセンブルクからの観光客:
こんなフェスティバル見たことない。とてもステキ。
5月5日までの期間中に約100万人の来場を見込んでいるということです。