アメリカのトランプ大統領は、就任から100日目の節目に合わせて演説を行いました。
2期目の就任から100日目を迎えた演説で、「歴史上最高のスタートだと言われている。歴代大統領の100日間のスタートとして最高だ。誰もが『始まったばかりだ』と言っている」と話したトランプ大統領。
演説の大部分を不法移民対策について割き、自らの成果を強調しました。
しかし、アメリカのABCテレビなどが行った世論調査で、就任後100日の支持率は39%となり、「第2次世界大戦後で最低」と報じられています。
この結果について、トランプ大統領は「調査が不正に行われている」と主張しています。
こうした中、ホワイトハウスでは見たことのない光景が。
ホワイトハウスの大統領執務室へ続く道に、あえて報道陣に向けてか、不法入国後に拘束された人々の顔写真と名前などが書かれたボードを並べ成果をアピールしたのです。
第2期トランプ政権について、アメリカ国民からは「彼はすばらしい、今までの大統領の中で一番すばらしい。他の政治家たちは『やる』と言っても嘘をついただけでやらない…。でもトランプは『やる』と言ったら必ずやるんだ」「私はトランプが好きだ。しかし彼の最初の100日間で起きていることに納得いっていない。(関税による)影響を肌で感じる」「(Q.トランプ政権を支持する?)いいえ。(判断が)早すぎる。何も考えていない無能な人が仕切っている」などの声が聞かれました。
不法移民対策を強化しているトランプ政権。
アメリカの入国審査で増加しているというのが、スマホなどのデータをチェックされるケースです。
2024年にアメリカに入国した約4億2000万人のうち、スマホなどのデータがチェックされたのは4万7000台。
これは8年前に比べ2倍になっています。
アイルランドから来たという男性は「アイルランドで報道されたんだ。アメリカに入国するのは危険だから注意した方がいい、あるいはアイルランドに携帯電話を置いてアメリカで別の携帯電話を買った方がいいと」と話します。
こうした対応にアメリカ国民は「いいと思う。(Q.全てが?)そう。悪いことをする不法入国者が多すぎる。彼らは悪いことばかりしている。この国に入りたいのなら、正規の方法で入国すればいい」と話しました。
29日の演説で「史上最もすばらしい経済を実現する」と訴え、大規模な減税を行うとしたトランプ大統領。
しかし、吹き始めた逆風は強くなっているようです。