北海道は4月30日、浜中町で回収されたラッコの死骸から高病原性鳥インフルエンザウイルス(H5亜型)が確認されたと発表しました。
国内でラッコの感染が確認されたのは初めてです。
北海道大学の遺伝子検査により、4月28日、高病原性鳥インフルエンザウイルス(H5亜型)のウイルスが確認されたと報告がありました。
現時点で感染経路は不明です。
環境省によりますと、国内でラッコから高病原性鳥インフルエンザウイルスが検出されたのは初めてだということです。
高病原性鳥インフルエンザウイルスを巡っては、根室市でも4月25日、回収されたゼニガタアザラシの2頭の死骸からアザラシ類としては国内で初めて高病原性鳥インフルウイルスが検出されていました。
これを受けて環境省は、回収地点から半径10kmの範囲を監視重点区域に指定。道は釧路総合振興局を中心に監視を強化するとともに、道民に注意するよう呼び掛けています。
高病原性鳥インフルエンザは通常、人への感染リスクは低いとされていますが、道は死亡や衰弱した野生動物への接触を極力避けるよう呼びかけています。
また、家きん飼養農場に対しては、衛生管理の徹底を要請しています。