五島沖で行われている浮体式洋上風力発電事業は、4月26日に最後の風車のパーツが完成し、沖合まで運ばれました。

福江港に停泊する船に積まれた「ビール瓶のような物体」

全長172メートル、重さは約3400トンあります。

海の上に風車を設置して電気を作る「浮体式洋上風力発電機」の基礎部分です。

五島沖では国内で初めて浮体式洋上風力発電が実用化され、2021年からは戸田建設など6社の出資のもと、「五島洋上ウィンドファーム事業」が進められています。

事業は風車8基を設置して、五島市と新上五島町の世帯の約80パーセントの電力を再生可能エネルギーのみでまかなおうというものです。

この日は8基目の風車の基礎部分が完成し、洋上まで運びました。

戸田建設 五島市沖洋上風力発電事業作業所 重松映輝 工事主任
「風車をきっかけに全国に(浮体式洋上風力発電が)広がればいい」

五島沖にすでに6基の風車を設置していて、残りの2基を今年の夏前までに設置します。

2026年1月には送電を始めるということです。

テレビ長崎
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