インドとパキスタンの係争地・カシミール地方で起きたテロ事件をめぐり、両国の間で軍事行動への緊張が高まっています。
インドとパキスタンが領有権を争うカシミール地方のインド側の支配地域では、今月22日、観光客らが武装集団から銃撃されるテロ事件があり、26人が死亡しました。
インド政府は、パキスタン政府がテロを支援しているとして国境の検問所を閉鎖したのに対し、パキスタン側は関与を否定した上でインドとの貿易を停止するなど、双方が対抗措置を講じています。
こうした中、インドのメディアによりますと、モディ首相は29日、インド軍には対応の方法や標的、時期を決める作戦上の自由があると発言しました。
一方、パキスタンのタラル情報・放送相は30日未明、インドが24時間から36時間以内に軍事行動を計画している情報を入手したとして断固とした対応を取ると述べ、緊張が高まっています。