贈収賄などの罪に問われたサッカー中国代表元監督の二審の裁判で元監督の上訴は棄却され懲役20年とした地裁判決が確定しました。
サッカー中国代表の李鉄(りてつ)元監督は、代表監督を務めたあと2022年11月に汚職などの疑いで捜査を受け、2023年に起訴されました。
中国・湖北省の地方裁判所は2024年12月、李元監督が代表監督になるための贈賄や、代表選手の選考にあたっての収賄などあわせて、約25億円の賄賂の授受を認め李元監督に懲役20年の判決を言い渡しました。
李元監督は地裁判決を不服として上訴していましたが、中国メディアによりますと、30日行われた二審の裁判で上訴は棄却され、懲役20年の実刑判決が確定しました。
中国の裁判は二審制で行われるため、今後、李元監督は収監されることになります。
李元監督は現役時代に2002年の日韓ワールドカップにも出場したほか、2020年1月からおよそ2年間、代表チームの監督を務め、中国で最も有名なサッカー選手の1人でした。
中国サッカー協会を巡っては協会幹部を中心に汚職などで10人以上が有罪判決を受けています。