フィリピンを訪れている石破首相は、30日午前は現地の日系企業と意見交換し、午後、帰国の途につきます。
同行しているフジテレビ政治部・若田部遥記者の報告です。
石破首相は現地の日系企業との懇談で、アメリカのトランプ政権の関税措置の影響などについて、「忌憚(きたん)のない意見や要望を聞きたい」と呼びかけました。
石破首相は、29日はフィリピンのマルコス大統領と首脳会談を行い、安全保障分野での協力を強化していくことで一致しました。
また、これに先立つベトナム訪問でもチン首相やトー・ラム党書記長などトップ4とそれぞれ会談し、外務・防衛の次官級協議を新設するなど安全保障での協力を具体化することで一致しました。
いずれも対中国が念頭にあり、今回の外遊の成果について、首相周辺も「一番は安全保障だ」と強調しています。
東南アジアで足場を固めた石破首相は30日に帰国しますが、今後は経済でトランプ関税への対応が最大の焦点となります。