スーパーのコメの価格が16週連続で最高値を更新し、5キロあたり平均で4220円と去年の倍以上となっています。こうした中、夏の大会に向けて体の仕上げに入っている学生ボディビル部にも影響が出ています。
「大学生酒タバコより鮭たまご」「筋肉と和解せよ」
キレのある「マッチョ語録」が並ぶのは、東北大学ボディビル部。
学部生から大学院生まで部員は100人以上。肉体の美しさを競う「ボディメイク」とバーベルを持ち上げる「パワーリフティング」に分かれ、この夏の全日本学生選手権に向け、日々、鍛錬に励んでいます。
部員(工学部3年・自慢は背中の筋肉)
「(筋トレしたら)やったぶんだけ応えてくれる。やったぶんだけ成長を実感できるというところが筋肉の魅力」
部員(医学部3年・肩トレーニングが好き)
「筋トレを始めてから食べても太らないし自分のことをすごく好きになれました」
田島照英部長(工学部3年・自慢は上腕二頭筋)
「めちゃめちゃつらいんですよ。生命の危機を感じる時があり、一番筋トレしているなと実感する」
今、筋肉はいつにも増して悲鳴を上げています。糖質とたんぱく質のもとになるコメが高いのです。
田島照英部長
「会話の中でも聞こえてくるコメが高いって。(コメは)筋トレ中のガソリンにもなりますし回復するために必要な栄養」
2年生の関口諒央さん。学食はめったに使わず、モリモリの手作り弁当を持参。
関口諒央さん(経済学部2年・特技はベンチプレス)
「鶏むねチャーシューもどきと米です。増量期は少なくても1回1.5合をノルマで、4.5合を1日で摂って、調子いい時は夜に2~3合を食べるので1日で6合とかいきます」
コメを1日に6合!筋肉をできる限り残して脂肪だけを落とすという食生活。つらいとは感じないそうですが、コメの値上げにはつい音を上げてしまいます。
関口諒央さん
「気になりますね。さっきお米を買いに行ったが、5キロで4000円を超えているのがあって、まじかって思った。外食に行かなくても(1カ月で)3万円は超えてしまうので、1日に1000円くらい。結構かかりますね、食費は」
それでも「ハングリー精神」だとあくまで前向き。筋肉と向き合うストイックな闘いが続きます。