SNSで知り合った男女3人の自殺を手助けし死亡させたとして起訴された男が、別の少女2人に対しても自殺を手助けするなどしていた可能性が高いことが分かりました。このうち16歳の少女は死亡しています。
福島市の無職 岸波弘樹被告(36)は去年から今年にかけてSNSで知り合った男女3人に対し自殺を手助けし死亡させるなどした罪で起訴されたほか、別の10代の少女の自殺を手助けしようとした罪でも今月起訴されました。
捜査関係者によりますと岸波被告は、栃木県の17歳少女と山形県の16歳少女に対しても自殺を手助けした疑いなどがもたれていることが新たに分かりました。
岸波容疑者はSNSで自殺願望をほのめかす投稿をした2人に自ら連絡をしていたとみられ、山形県の16歳少女は死亡しているということです。
インターネット上で、自殺の呼び掛けを通じて知り合った者同士が自殺する事案などは深刻な社会問題となっています。
警察庁から委託を受けてネット上の有害情報を監視する「インターネット・ホットラインセンター」への通報のうち、自殺の誘因や手助けに当たる通報は去年1年間で6582件にのぼっていて、2021年の2611件から2倍以上に増えています。