イラン南部の港で起きた大規模爆発による死傷者は1200人以上に上っていて、火災は27日も鎮火できていません。
イランメディアによりますと南部ホルムズガン州の港で26日、大規模な爆発があり、これまでに40人が死亡1200人以上が負傷しました。
イラン当局は原因は調査中としたうえでテロの可能性は低く、コンテナに保管されていた化学物質が爆発した可能性が高いとしています。
コンテナに保管されていた物資について、アメリカのニューヨーク・タイムズ紙はイラン革命防衛隊と関係のある人物の話としてミサイルの燃料だと報じていますが、イラン国防省は港に軍事用の物資は置かれていないと報道を否定しています。
現場では、27日も港の一部で爆発が起きるなど鎮火のめどは立っていないほか、周辺にある石油タンクなどへ延焼しないよう懸命の消火活動が続けられています。
イラン保健省は、火災により有毒ガスが発生しているとして、周辺住民にエアコンは使用せずに窓を閉めて屋内にとどまるよう促しているほか、外出する際にはマスクを着用するよう求めています。
こうした中、ロシアのプーチン大統領は27日、消火活動を支援するため航空機をイランに派遣することを命じました。
イランの最高指導者ハメネイ師は27日、声明を出し犠牲者に哀悼の意を表すとともに、徹底的な調査を行い爆発の原因となった過失もしくは故意の行為を特定し法的措置を取るよう求めました。