岐阜市の80代の男性が利用していたネット証券の口座が何者かに乗っ取られ、およそ2300万円相当の株を無断で売却されるなどの被害がありました。証券口座の乗っ取りはこのところ各地で相次いでいて、警察が注意を呼びかけています。
警察によりますと4月15日、岐阜市に住む80代の男性から「自分のネット証券の口座を確認したら、無断で株が売却されていた」と警察に相談がありました。
警察が確認したところ、何者かが男性の口座に無断でログインし、所有していた株のうち8つの銘柄2300万円相当が売却され、複数の銘柄の売買も確認されたということです。
男性のネット証券の口座から、外部の金融機関の口座への送金は確認されていないということです。
男性の口座は取り引きの際、本人確認を複数の手段で行う「多要素認証」を設定していませんでした。
ネット証券の利用者がIDやパスワードなどの情報が盗み取られ、身に覚えのない取引をされる被害は各地で相次いでいて、警察が注意を呼び掛けています。