収賄の罪で在宅起訴された韓国の文在寅元大統領は25日、「検察が政治化され検察権が乱用されていることを明らかにしていく」と批判しました。
文氏は大統領に在任中、元国会議員が所有する航空会社に娘の元夫を不正に入社させたなどとして、収賄の罪で在宅起訴されています。
こうした中、文氏は25日、国会議長と面会した席で、自身が起訴されたことについて「不当な起訴」だと訴え、「検察が政治化され検察権が乱用されていることを明らかにしていく」と批判しました。
また、文氏は北朝鮮の金正恩総書記と朝鮮半島の非核化を実現することなどで合意した「板門店宣言」から7年となるのを前に、韓国の国会で演説しました。
文氏は演説の中で北朝鮮に対し強硬姿勢を続けた尹錫悦前大統領を批判し、「朝鮮半島は新冷戦の対決の最前線となった」と指摘しました。
その上で、「南北の対話再開が何よりも重要」と強調し、南北の緊張緩和を目指して2018年に北朝鮮と結んだ「軍事合意」の復元を求めました。