岩手県釜石市で4月24日に住宅と塀の間に挟まり動けなくなっているクマが見つかり、市が捕獲を試みましたが山に逃走しました。
24日朝は宮古市の小学校周辺でもクマの出没が相次いでいます。
中條奈菜花アナウンサー
「こちらから現れたクマはすぐ近くにある保育園の柵の下、高さ15cmほどのすき間から中に入り敷地内を走っていきました」
柵を無理やりくぐりぬけ保育園の敷地を駆け抜ける1.5mほどのクマ。
24日午後2時過ぎ、釜石市にある小佐野保育園の防犯カメラが捉えた映像です。
24日午後1時前、釜石市小佐野町の小佐野保育園付近で住宅と塀の間に挟まり動けない状態の成獣とみられる1頭のクマを近所の人が発見し警察に通報しました。
警察と市によりますと、現場には捕獲用のわなが設置され周辺では立ち入り規制が行われましたが、約1時間後にクマは自力で脱出して逃走しました。
小佐野保育園の敷地を通りぬけた後、南東方向にある甲子川を渡り、山へ入っていったということです。
これまでに人や物への被害は確認されていませんが、現場は半径50m以内に小佐野保育園のほか小佐野小学校もある住宅地のため警察が警戒を強めています。
保育園の職員
「(園児が)お昼寝の時間だった。びっくりして施錠。子どもたちの安全を守るため施錠した」
一方、宮古市では24日午前6時半ごろ、宮古小学校のグラウンドと鍬ヶ崎小学校の校舎裏でそれぞれ1頭のクマが目撃されています。
県は4月18日、県内全域に「クマの出没に関する注意報」を発表していて出没情報を確認するなど十分な対策を求めています。